たくさんの方々、全国から「革力(キン)樹明老師養生推手講習会2019」ご参加していただきまして、誠にありがとうございました。皆さんのお陰で無事に終了しまして、大成功を収めました。ありがとうございました。
大変濃い内容で、大変充実した二日間でした。参加者の皆さんも大変興奮状態で革力(キン)樹明老師を触り放題でしたね(笑)!再び革力(キン)樹明老師に感謝の気持ちを申し上げます。
後、スタッフの皆さんも大変お疲れ様でした。ありがとうございました!
今回の講習会で連盟の役員の方も来ていただきました。大変感激で、ブログで今回の講習会の感想もたくさん書いていただきました。
とても心こめて書いた内容ですので、先生の許可もいただいた上で、皆さんにもご参考になるように、当協会のHPに掲載させていただきます。
ご覧になる前に、ご説明させていただきます。『』の中の部分は先生のメモです。※の横に書いた部分は私(王)の注釈です。
『以下のメモ、昨日の革力(キン)樹明先生のお話のメモ
甩手(シュアイショ~ウ)・・・開立歩で立って、左手で右肩うしろをパッチン、同時に、右手で左脇をパッチン、両踵を浮かせといてドン!!次は、右手で左肩うしろをパッチン、同時に、左手で右脇をパッチン、両踵を浮かせといてドン!! コレの繰り返し。。。この動作、未経験だったが・・・躯幹をとおして、手・脚の協調一致。形は全然違うけど・・・陳炎林の〔足采〕腿(ツァイトゥイ)と一緒。御幣島トレセンでの「五防功前体操」に加えてもいいかも知れん。〔足采〕腿(ツァイトゥイ)よりは、コッチが易しいからコレに変えてもいいかも。御幣島トレセンのみなさん、何で、ツァイトゥイ・・・うまくやれんのやろう??皆さん、いちようにロウ掌がアカン。えぇけどぉ。』
※両手は片方が肩を叩く、片方がワキを叩く動きであり、冷え性の方にとても効果的だそうです。
『開立歩で立って・・・両肩を交互に後ろにゆっくりとぐるぐる廻す。 先生に「五禽戯・熊形との関係ありや?」と質問したら、とても元気よく「もっちろ~ん!!」との答えだった。先生がコレのペア練習で、「一塊(イークワー)!!」とおっしゃってくれたのがものすごくヒントになった。なるほどねぇ!!要するに「一動(イートン)!!」と同じコトね。。。』
※「転肩」という動きです。
『開立歩で立って・・・雲手・雲掌、極力大きくまわして、背面・真後ろを超えるぐらいまで。。。この動作は「よい!」とおっしゃってくれたなあ。褒めてくれたらうれしくなるモンよ。「八卦掌と同じ要領ですよね?」とお聞きしたところ「一個道理!!」とこれまた元気よく答えてくれた。』
『「推樁」(トイチュアン)の三段階・・・①推不動(トイプトン)。 コレは、被験者が湧泉を意識して、そして、扎根(チャーケン)=根っこをゆか深く突き通す。一般的には、この①の訓練でコト足りる。
②③はレベルが高い。
②推不倒(トイプタ~オ)。コレは、被験者が中丹田を意識して。③推不着(トイプチャ~オ)。被験者が百会を意識すると、取りは浮かされてしまって押せない。①②③のレベル、取りの感覚としては、接触感、ドンドン軽くなる。先生のお話の中に、「柔弱無骨」「百会軽霊」「海納百川」などの熟語が登場した。③では、「脚歩軽霊」ともおっしゃっていた。軽く足踏みしながら。』
『「海納百川」の元々の意味は、包容力の大きいコトをいうが・・・革力(キン)樹明先生、四つも齢下やのに・・・押したら、す~~っと、正に、コッチは、「川」で、先生は「海」だった。静かに海に飲み込まれて、その次は、津波が襲ってくるかのような感覚だった。どうもこうもならんかったですねぇ。』
『四文字熟語じゃなく、「放鬆」(ファンソン)は、もちろんだけれど・・・「心静」「鬆透」(ソントウ)、「心空」(シンコン)の熟語もたびたび登場した。』
『「通則不痛、不通則痛」もおっしゃっていたが・・・二十数年前インさんが、この語の前に「気」を加えて』
※「通則不痛、痛則不通」は正解です。
『「気通則不痛、気不通則痛」と言っていたコトを思い出す。まっ、ゴロがいいから、一度聞けば・・残る。御幣島トレセンでは、何回聞いても「初めて!!」と口にする人は、そこそこいらっしゃる。ソレでいいのだぁ!!人の話がご自身の中に残って、そしておケイコすれば、上達します。でも、しかし、しかしものすごく上達してしまって・・・御幣島トレセンに全く来なくなったら・・・ソッチの方が具合が悪い。』
『ところで、「痛」の関係で言えば、まっ、コレもコトバ(中国語)だけれど、 「酸」(スアン)は、「痛い」まではいっていない、まあ、「にぶいだるさ」「おもだるい」というところだろうし、「麻」(マァ)は、もうちょっと鈍くなって、しびれて感覚が無くなった段階だろうし・・・いやいや、アレはやっぱりちょっとしんどい。 アレ、というのは、「十字樁」(シーツーチュアン)です。開立歩で立って・・・両うでを横に伸ばしてのタントウコウ。大昔から、「一字樁」(イーツーチュアン)の名前でこのやり方があるコトは知っていたけど・・・「無極タントウコウ」と違って楽チンじゃないからやっていない。慣れな、アカンのかなぁ。革力(キン)先生、普通に十分~二十分やる、ていうてましたねぇ。コレがコンフーの差でしょうねぇ。』
『わが日本で、茶道、華道をなさる方々・・・あの正座で、「酸」「麻」「痛」を経て 自然に慣れるのでしょうか。何時間坐ってでもどうもない、というトコロに落ち着くのでしょうか。道は長い。』
『とにもかくにもワンちゃんには、滅茶苦茶お世話になった。』
※「ワンちゃん」は犬じゃなくて、王のことです(笑)!
『【追記、2019/7/1 13:10】 昨日のお昼、懇談時、JISさんが、たまたま張義敬の名前をだしたら、革力(キン)先生、「私の先生は、林墨根先生で・・・張義敬先生は、おじさんに当る」との返答だった。この業界の何と狭いコトよ。びっくりした。』
※一夜明けで先生はさらにメモを加えました。下記にご覧ください!
『昨日、午後にちょびっと追記をしたけど・・・やっぱり、もうちょい。。。』
『二人三脚バリに・・・肘を持って〔托肘状態で〕走る。一昨日の講習会に参加されていなかった方は、推手規定套路の第11組を想像していただくと・・・容易にその姿勢は想像できるハズ。』
『あの「托肘」は、うでじゃなく、【胯】で引き上げていたんですねぇ。革力(キン)樹明先生に連れられて嬉々として走った方は、たくさんいたけれど・・・ただ・・・はたしてそのコトに何人の方が気づいていただろう??』
『八卦掌を連想させるあの「雲手」も、やはり、【胯】を充分に動かすんですねぇ。「クワ!!」と、先生、そこらを廻りながら、しきりにおっしゃっていたから。一昨日は、通訳さんがいなかったので、自身、だいぶん得をした。もしも通訳さんがいたら、或いは、革力(キン)樹明先生が日本語ペラペラだったら、自身、まったくの一人の生徒として目立たないように、受講しただろうけれど、ソレができなかった、というのか・・・何故か?革力(キン)樹明先生、全体説明でも、私を引っ張り出して・・・ホント、一昨日、全くの初対面だったのに・・・不思議やなあ!!まっ、しかし、しかし、ずっと昔からの知り合いだったかのように、とっても近しいモノを感じた。やっぱり、互いにお話し、そして、【直に触れ合う】、て人と人との関りでは大きいですねぇ。』
※私はずっと通訳していましたよ。個人個人で聞きに来るので、全体的に聞こえなかったかも。すみません。先生はやはり革力(キン)先生と縁がありますね。
『「十字樁」〔シーツーチュエン、じゅうじとう〕は、・・・「開胸」〔カイション、かいきょう〕に大いに役立つかもしれない。それにしても、一昨日、みなさん、「10分間」・・・堪えていましたねぇ。前日の土曜日は「5分間」だったそうだけど。。。胸の中、空っぽになって、そして「通」(トン)すれば・・・うでが、肩が、だるい、とか、痛い、とかそういうコトが無くなるのでしょうねぇ。』
『タントウコウ(站樁功)・・・立ち方の形式じゃなく、中身を養わないと意味ない、というコトですねぇ。いやいや、コレは、革力(キン)先生のお話じゃなくって、私の勝手な感想です。』
『革力(キン)先生、「養生」の冠については・・・「人を傷つけてはいけない」、というお話をされていました。』
『ともかく、革力(キン)先生、触れた感触、超はやくて「まったく間に合わない」し〔コレは、「捨己従人」=「海納百川」の説明時に引っ張り出された時の感触・・・〕、そしてぇ、もし、Mr.Мがいたならば・・・きっと、「勁の厚みが違う!!」と宣わっていたコトだろう。〔S尾さんは、Mr.Мの不在をとても残念がっていた・・・〕』
『「舒展」〔シューチャ~ン、じょてん〕も、革力(キン)先生、おっしゃっていましたなあ。 「舒展」・・・のびやかに、くつろげて、ひろげる。日本語として定着しないだろうけれど・・・太極拳愛好者にとっては、大切なコトバですよ。』
『一昨日、高速神戸駅まで往ったカイがあった。本当に価値あるいい講習会だった。』
(文:S.S.) |