協会について
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2006年度活動状況
   
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2023年度活動状況
   
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 名称の由来:
   
 

 「神戸中国武術協会」(KCWA)という名前は、中国武術(長拳、太極拳、伝統武術などを含む)を日本に伝わりたい熱意でこの名前を作りました。神戸に中心として、日本全国に発信するという目標です。

 
   協会の沿革:
   
   2004年4月に「神戸中国武術協会」を設立
  2005年8月に「神戸華僑総会」に加入
  2006年2月に「公益財団法人兵庫県国際交流協会」に加入
  2006年6月に「神戸中国武術協会」(KCWA神戸本部)として「兵庫県武術太極拳連盟」に加盟
  2006年10月に「財団法人神戸国際協力交流センター」に加入
  2007年3月に「社会福祉法人兵庫県社会福祉協議会」に加入
  2009年4月に「KCWA住道太極拳クラブ」(大阪支部)として「大阪府武術太極拳連盟」加盟
  2010年11月に「神戸東岳太極拳研究会」を設立
  2013年11月に「神戸開門八極拳研究会」を設立
  2014年3月に「世界陳小旺太極拳総会神戸分会」を設立
  2004年~ 広く武術太極拳の普及活動を行う
 
   目  的:
   
   当協会は、中国の各種武術、太極拳、気功に親しみながら、世代・性別を超え、生涯を通して健康に過ごせるように、普及、発展に努めて行きます。そして、個々が関心を持ち、技術向上に励み、個性を育んでいけるように指導・活動致します。また、地域住民の交流はもとより、日中両国の相互理解と友好交流活動に貢献していく所存です。
 
   協会の特徴:
   
 

 陳式太極拳、東岳太極拳、簡化24式太極拳、32式・42式太極剣、総合太極拳、伝統武術、気功導引術、など多種多様な教室を開講しておりますので、初心者から上級者まで希望・レベルにあった状況で学べ、好奇心を満足させることが出来ます。また、現在の中国における武術家との交流もあり、中国への研修旅行なども定期的に行なっております。健康太極拳や競技用太極拳だけでなく武術としての太極拳まで網羅しているため、どなたにとっても楽しく学べる場となっております。

 
   協会の構成:
   
 

役   員: 会長(1名) 副会長(1名) 理事長(1名) 理事(若干名)
事 務 局: 事務局長(1名) 副事務局長(1名)
技術委員会: 委員長(1名) 副委員長(1名) 委員(若干名)
検定委員会: 委員長(1名) 副委員長(1名) 委員(若干名)

 
   事務所:
   
 

 住所:〒653-0041
    神戸市長田区久保町1-2-18-1F
 Tel:090-4641-0208(毎週金曜日10:00~16:00中川まで) 
 FAX:078-231-2518(FAXのみ)
 E-mail: wushuinfo@kcwo.net

 
   入会について:
   
   ①、会員の入会資格については、特に定めない。
②、会員として入会しようとするものは、協会の代表者が別に定める入会申込書により代表者に申し込むものとし、正当な理由
がない限り、入会を認めなければならない。
③、入会の手続き、入会金を納めた時点から、この協会の会員としての資格を得るものとする。
 
 
 
 
 
 
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   2024年度活動状況
   
 

 「伝統陳式太極拳陳家溝合宿及び雲台山の旅2024」に行ってきました:

   
   陳家溝感想文

 太極拳に巡り逢えた人生、一度は太極拳の発祥の地に行ってみたいと一念発起し、今回の研修に参加させていただきました。
陳式は震脚・発勁などのパワー溢れるカッコいいイメージですが、今回の研修では緩めることを中心とした放松功を体験することができました。陳炳先生の陳家溝でのお住まいの雰囲気ある中庭で、穏やかな陳炳先生の『放松』『放下』…と、とろけるような声に繰り返し包まれ、私たちは少しずつ放松の世界へと導かれて行きました。なんとも言えない心地よさに陳式の新たな魅力を感じ、ますます陳式が大好きになりました。
 特に私が印象に残ったのは腕の重さを感じ、また感じながら動くということです。そのためには放松が不可欠!私たちは普段こんなに重い腕をまるで重さがないようにいろんな筋肉を動かして軽々と使っていますが、放松すればするほどその重みを活かして武術的に使うことができることを実感しました。
 陳炳先生の一つひとつの教えも動きも逃したくないという想いでとにかく集中して聞いて・見て・真似てみて・感じて…の5日間でした。

 この素晴らしい陳炳先生との出逢いに導いてくださった王先生に心から感謝申し上げます。そして私たちが不安なく過ごせるように、企画・研修中はもちろん、研修以外の時間も満喫できるようにと常に全力で動いてくださる王先生の姿にも感動せずにいられませんでした。また会の諸先生方の細やかなご配慮と温かいお声かけにもとても助けていただきました。重ねてお礼申し上げます。

 世界各国から修行にこられている方々や学生たちと同じ学校内での宿泊体験や最終日の修了試験・雲台山の登山など修行の要素も満載でしたが、共に助け合い力を合わせて乗り切ったこの拳友達は最高でした!もちろん陳家溝散策と毎度のお食事タイム・お買い物タイム等お楽しみの時間も睦みながら過ごすことができました。皆様との深いご縁に心から感謝申し上げます。(文:小畠 睦)

 「陳家溝研修日記」

 4月9日 早朝に家を出発。上海で乗継、陳家溝国際太極院に夜10時に到着。
 宿舎と広い練習場の間には広場。老若男女が、早朝から夜遅くまで各々のペースで練習しています。
 「あー!ついに陳家溝に来たぁー!」

 翌日 少し緊張気味の朝を迎え、いよいよ陳炳老師との対面。
 静かで穏やかなエネルギー溢れ、声も響きが沁み入る感じです。

 「100人100通りの動きをしますが、大切なのは『中正、放鬆』です。」
 始めに放鬆基本功を習いました。
 陳炳老師の声で、気持ちが穏やかに静んでいきます。
 腕の重みを感じる
 肩胸伸展して放鬆
 指先まで気を通す=指先が萎えない
 陳炳老師は、田中先生の放鬆を褒められました。
 特に難しかったのが、拳はしっかり強く握るのに、拳以外は放鬆! 
 陳炳老師の拳は筋が見える位しっかりと握られてました。

 基本功の次は「老架一路」
 「ユーベイシー」老師の穏やかな声で開立歩すると「二分間の放鬆」……
 「ジンガンダオドゥイ」いつもの起勢とは感覚が違う!

 「陳家溝国際太極院」の中庭
 見上げると爽やかな青空、優しい風、飛交うツバメのさえずり…素晴らしい気に溢れています。
 陳炳老師の動きは、とてもとてもゆっくりで、合わせて動くと全身放鬆、ファンソン、ふぁんそん……
 呼吸と身体を調整しリラックス、緩める事が大切。

 午前研修会の後は、毎日忙し〰い(笑)
 1日目=タクシーでスーパーへお買い物
 2日目=陳照丕老師墓碑参拝後、東溝へ。(工事中立ち入り禁止ですが、特別に入場させて頂きました)
 写真で見た雰囲気から随分変わっていて…深く溝が掘られ、コンクリートに囲われて残念な感じに…(T_T)

 今、陳家溝は様々な太極拳の学校がひしめき合っています。
 「陳小星太極拳学校」の道場には、素晴らしい絨毯が敷かれています。(WOOL100%新品時は毛足7㌢も!400万円✕2枚)
 県大会の絨毯とは大違いで「こんな絨毯ならいいのにねぇ~(笑)」って、皆んなで踏み踏みさせて頂きました。
 フカフカでも足さばき感がイイ!

 「天才太極院」は、朱天才老師の素晴らしい書が随所に掲げられ、とても見応えがありました。
 雨が降ると、雨粒がカーテンになる屋根のない廊下(なんて素敵なデザイン!)を通り抜け中庭道場へ。
 道場の周り回廊には、太極拳の歴史、朱天才老師の功績等の展示もあり、一周観るだけでも時間必要でした。
 趣きは違いますが、どちらの太極院もエネルギーに満ち、この場で動いてみたい衝動を感じました。

 3日目=中国太極拳博物館へ
 陳氏太極拳始祖 陳王廷像に迎えられて、広い敷地内へ。
 この日の歩数13,000歩!!
 王先生が、陳小旺老師の弟子入室儀式をされた「祖祠堂」にも入れました。
 「招熟」「懂勁」門をくぐり、
 「神明」門は、くぐらないで見上げて博物館へ。
 近年陳家溝の写真が沢山(陳小旺老師、お若い陳炳老師、東溝の写真も)
 太極拳の歴史、陳式、楊式、呉式、武式、孫式、和式の説明がありました。勿論私は孫禄堂老師情報は、しっかりゲット!

 4日目=楊露禅博物館
 博物館入口まで陳炳老師が同行下さると、多くの観光客に取り囲まれてしまい、写真や集合写真にも快く応じておられました。陳炳老師のお人柄、人気ぶりを感じる一コマでした。
 陳家溝は連日暑く、楊露禅老師が鍛練された広場の六角屋根の東屋で一休み。
 薬草、ツボ、経絡図等の展示も沢山。
 楊式太極拳伝承譜系表に、5月に特別講習会をされる傅清泉老師の祖父 傅鐘文老師のお名前を発見!何だか嬉しい!

 楊露禅は陳長興に陳家太極拳を学び、孫澄甫→傅鐘文→傅清泉と楊式太極拳が伝承される。
 呉式太極拳(呉艦泉)武式太極拳(武禹襄)孫式太極拳(孫禄堂)も陳家と楊露禅老師からの流れ。
 全て、この陳家溝が原点。
 帰国して調べてみて、改めて陳家溝への思いが深くなりました。

 陳家溝最後の夜は、陳炳老師とのお食事会。
 美味しいお料理なのに、陳炳老師のお話しが凄すぎて、お料理の記憶がありません。
 「太極拳への責任」この思いで、日々ご指導されているそうです。
 陳炳老師、站椿功は気分に従い好きな時間にされるそう。ヒマな時とか。
 16歳の時、放鬆に目覚める!
 お湯を沸かす間に站椿功…気付くと2時間!!お湯が湧ききっていたそう。
 たくさん鍛練、深く鍛練することで反応が通常を超える=放鬆
 人体の正常でない反応(元々の反射を変える)=放鬆
 心身一体となって全ての事を受け入れられる心理状態=放鬆
 「放鬆」の奥深さに驚きました。
 アルファ波→シータ波なのかな……?
 先ずは「時間あれば站椿功!」ですね。

 研修会最終日はテスト。
 前夜から落ち着かなくて…でも武内先生のリードのおかげで無事に合格!修了証を頂きました!

 穏やかな気に包まれた研修会。
 あんなに忙しかったのに(笑)不思議と疲れを感じない。良い気に満ちた場所だったからかもしれません。

 王先生には大変お世話になりました。
 美味しいお食事、様々なお手配、写真撮影、詳しい解説まで。
 お買い物相談、トラブル解決、陳炳老師の通訳という大役まで 李さんにも大変お世話になりました。
 田中先生、武内先生、大塩先生、メンバーの皆さま 大変お世話になりました。
 かけがえのない時間、経験となりました。
 全てのご縁に心より感謝申し上げます。(文:市川佳子)

 

 陳家溝合宿感想2024  ねばーねばー(李路梅)

 

 4月9日丸一日がかりで、関西空港から河南省温県から数キロ離れた陳家溝に入りました。

 学校の宿舎に泊まり、旧校舎の庭で行なった講義は午前と午後とあり、昼休みと放課後に太極拳の歴史的な場所巡りで日程が大変充実でした。
 陳炳老师のご指導の下、静心功と放松功を行ない、空を見上げて全身をリラックスしている時、
 耳に、巣づくりでおおいそがしいのつばめたちの鳴き声が響き、すそに通りかかる春の風(12日には気温が上がり初夏の風となる)も気持ち良い、
 養生太極拳の真髄に近づいた自分がとても幸せな気分でした。太極拳の放松を深く感じる貴重な体験でした。

 武術の学びのほかにも ラッキーなことがありました。清明節がまだすぎて数日の村を なん度もなん度も王老师の後を追って往復していると
 時には、ねばーねばー との掛け声が聞こえてくる。碾を電動車に乗せたお爺ちゃんが通りかかります。
 中国の中原地帯の懐の深さ、時の流れの穏やかさに
 新筍やら豌豆やら香椿など,春季の名の知らない野草に出会って、誰しも勇敢に箸を運ぶことができました。
 その中に「粘粘转 ]という名がありました。あの有名な女性作家張愛玲(1920−1995年)が「谈吃与画饼充饥]で食べたかった碾转です。
 乾隆帝(1711−1799年)が南巡する時に食べて、詩まで残した。清明の短い季節でしか出会わない味です。
 まだ青い小麦の仁を食べる習慣は昔からありました。だが、いまの河南人は誰でも知っていることはなさそうです。珍しい味でした。
 香ばしい鲜味はいろんな食べ方があるそうですが、王先生は卵に絡んで炒めた粘粘转を出してくれました。
 初めて訪ねた土地ではありますが すごく懐かしい気持ちになりました。ここはやはり心のふるさとです。

 陳炳老师に陳式太極拳老架一路の学びができたこと、幸運に思います。
 そして 王老师の太極拳に出会ったことを感謝です。
 同行の皆さま一人一人のご縁に感謝します。(文:李路梅)

 

 陳家溝合宿と雲台山2024  に参加しました。

 

 今回初めて憧れの陳家溝に行ってきました。
 乗り継ぎ乗り継ぎバスに揺られて22時すぎ、陳炳国際太極院のホテル?に到着しました。いろいろトラブルがありつつも疲れた体を休めました。
 翌日からいよいよ研修スタート。
 学校の中庭で練習しました。
 石畳に太極マークが書かれています。
 軒下には燕が巣を作り賑やかに飛び回っています。
 空は快晴。なんとも気持ちのいい空間で陳炳老師に指導していただきます。
 午前中は放松功。先生の声でファンソーンと言われるだけでファンソン出来てる気になります。今迄した事のない体勢もありその都度回ってきて手直しして下さいます。
 腕の重みを感じて脱力。根節から動く。
 心地の良い時間でした。
 午後からは老架1路です。六封四閉の時もっと背中と手を張り合う様指導されました。
 爪先の向きも膝に無理のない様動かしても良いと言われていました。
 ファンソンがあるからこそ発卦の勢いが凄いです。

 毎日ゆっくり動きます。どんどん進みますが、毎日観光で疲れて復習出来ず覚えられません…(言い訳か)
 世界的にも有名な先生に教えていただいているという高揚感。ルックスと声にどっぷりはまってしまいました。
 6日目に試験がありました。田中先生と王先生に助けられてなんとか最後まで通す事が出来修了証をいただきました。
 これからしっかり覚えようと心に誓いました。
 お世話係の鵬輝さんの演舞にも見とれてしまいました。

 5日目にご一緒した夕食会で、1番好きなのは站とう功で16才の時站とう功していてふと気付いたら2時間たっていたという話は驚きました。
 站とう功は座禅に通じるものがあると思います。
 検定前には義務の様にやっていた站とう功…これからも毎日やっていこうと決心しました。
 また震災孤児を引き取って養子にされているという優しい一面も知りました。

 講習の合間には観光(特に陳家溝は見る所が多いそうです。)があり歴史や人物などとても勉強になりました。
 写真もたくさん撮っていただいて楽しみにしています。

 学校の帰り道に服屋さんがあり毎日通ってついつい買ってしまいました。

 食事も毎回いろんな所を手配してくださりとても美味しかったです。
 羊肉やパクチーを今迄あまり食べる事はなかったですが、好きになりました。

 6日目に鄭州のホテルに移動、立派なホテルで感激しました。
 お風呂があるのが嬉しく、ゆったりお湯に浸かり疲れを癒しました。
 7日目の雲台山は凄いスケールで、結構ハードでしたが全員無事に登頂出来て喜び合いました。
 あっという間の8日間でした。

 今回の旅では王先生に何から何まで大変お世話になりました。
 先生方にもお世話になりました。
 李さんにも通訳で買い物に付き合っていただいてお世話になりました。
 皆さんにも感謝です。
 ありがとうございました。楽しい旅でした。一生の思い出です。
 また機会があれば参加したいと思います。

 今回の研修で学んだ事を糧にこれからも精進していきます。(文:磯西 佐知子)

 

 陳家溝と雲台山の旅2024年 に初めて参加させて頂きました。

 太極拳発祥の地、陳家溝に一度は行ってみたい!味わってみたい!と思いがあっても、まさかこの私が行けるとは思ってもみませんでした。「絶対、行くべきや!」と先生に背中を強く押して頂き決断。それから準備が始まりました。パスポート申請は何とかできましたが、膝がしくしく痛み、またもコロナになりいのと、トラブル続きでした。シップとサポーターでなんとか行けそうというところまでこぎつけるも、出発の朝は大雨、大きなスーツケースの移動で滑ったり、なんとも滑り出しの思わしくないスタートでした。朝7時半関空集合から飛行機を乗り継ぎバスで移動、飛行機も遅れたり陳家溝の手前で大型バスが入れなくて急遽、歩いての陳家溝入り。夜の11時を過ぎての部屋割り。お湯が出ない、電気が点かないとあちこちから悲鳴続出。一つ一つ対応して解決されている王先生の姿勢に、そうか!何事も問題はつきもの、その時その時に解決していけばいいのだと。恐れることはない!と・・・学び1.

 早朝、小鳥のさえずりで目が覚めました。外に出てみると木立の中から朝日がでています。敷地内にある練習場やその前の広場で個々に修練されている光景、見入ってしまいました。湯気がたち朝ごはんを食べている方、散歩されている方。2輪車(電動)での行き来が増えてきました。車も電動で静かです。人の営みが始まっていきました。こうして陳家溝の1日が始まります。私は、今確かにこの陳家溝に来ているんだと思うと胸が熱くなりました。
 待望の陳炳老師の講習が始まりました。陳家溝国際太極院の中庭で涼しい風のなか、身体を緩める放功、そして老架一路。とてもゆっくりで放鬆を確かめながらしていくようです。実際に手を取って直して頂き、私はなんとなくしているけれど、きちんと勁が流れるようにしておられるのだと感じました。またその手の柔らかいこと。腕を上げて、放鬆してストンと落ちていく、自分が落とすのでなく腕の重さで落ちていく感覚が放鬆のようです。手合わせした時に自分は何もしていないけれど相手には腕の重さがかかっている状態と理解しました。站椿功をして放鬆すると感覚が研ぎ澄まされて、頭で考えるのでなく瞬発力で動ける。放鬆が源、すべてだと。この状態から推手をしていき、感覚を磨いていくこと(聴勁・捨己従人・中正・瞬発力・・・)まずは放鬆して中正であることと理解しました。
 套路を始める前に必ず2分間安静にして全身の放鬆を確立して始めます。動かすのは意念と気。心の、呼吸の放鬆、身体の放鬆、動きの中の放鬆。 戦わずして相手にその気をなくし、平和に共存できるようにするのがよいと確か孫子がいっていたような・・・穏やかなそれでいて研ぎ澄まされている陳炳老師と戦う人はいない、闘う気がなくなるやろうなと思いました。「放鬆は太極拳の神髄です」と王先生も言われて、なるほどなあと思いました。今まで何をやっていたんだろう! 自分は何もわかっていないということがわかりました。中正とは何か? 放鬆とは何か? また一から学びなおしです。宿舎のポットにも「不忘初心」とあり、学びはこれからと心に刻みました!・・・学び2

 太極院の隣の陳照丕老師のお墓まいりをして、陳家溝の庭に入りました。緑がいっぱい。古の陳家溝の人たちがここで修練されたのだろうと思いをはせながら、川というより溝なので陳家溝といい、その横に陳家溝村があり、陳小旺老師の住居後もありました。そこを抜けると、溝にそった形で陳家溝の唯一の街並みが並びます。その中に門外不出の拳を陳長興が楊露禅に伝授。楊露禅の住居や練習した庭も残されています。そして楊家3代にわたって確立された楊式太極拳が広まるころ、陳発科老師も北京で30年以上も滞在し陳氏太極拳を教えられたそうです。その孫が陳小旺老師でその後を継いでおられるのが陳炳老師ということになります。王先生は陳炳老師と同じ入室弟子で、兄弟弟子になります。
 陳家だけの陳家太極拳から、各流派ができてきて陳氏太極拳と呼ぶようになり、現在はだれでもできるよという意味で陳式太極拳と呼ばれており、時代の要請で変わってきたそうです。
 陳小星老師が校長先生の陳家溝太極拳学校もあります。このほかにも武術学校をいくつもみかけました。
 太極拳の博物館にも行きました。
 まずは祖祠堂の入口には両側で獅子が出迎え、陳王廷の像の両サイドに武と徳の碑。強いばかりではなく、強くなればなるほど徳をそなえよ!という教えです。武徳の精神です。ここで王先生も陳小旺老師に拝師、入室弟子になられたところです。神戸スタジオにある写真と結びつきました。
 陳一族のお墓がならび、大きな陰陽図のそばに13勢のモニュメント、
 太極拳を学んで行くときの段階を5つに分けて示している五層の功夫の門が続いています。
 一つ目の門 招熟の門  一陰九陽:棒みたいな型、最初のカチカチ状態から、2陰8陽:やっと動きが自由になった感じ。2つ目の門 懂勁の門 3陰7陽:やっと内功を感じる、やっと太極拳が身についてるかなあ、まだ堅いなあ 4陰6陽 そろそろいい感じになってきたかな。 
 そして3つ目の門 神明の門 達人に近い 五陰五陽:偏らない陰と陽がちょうどバランスがとれた繊細な一番レベルの高い妙手の段階。この門にあるように学ぶ者は順番に潜り抜けていくのです。
 この五層の功夫の門をくぐると博物館です。太極拳に関する歴史や要訣、活動の様子など展示されています。陳家太極拳は太極拳の源流と言われ、脈々とつながる歴史のなかで、陳王廷➡陳長興➡陳発科➡陳照丕➡陳小旺➡陳炳と受け継がれて現在に至っている重みと凄さを感じました。
 また最終日には雲台山にいきました。ここは道教のお寺があります。頂上で太極マークを見つけました。考えてみれば道教、易経、老子の陰陽思想や経絡などの医学・哲学が武術に融合してできたのが太極拳ではないかと思うと、その深みに敬服しました。太極拳が世界遺産として登録されているのも納得します。
 陳炳老師は穏やかに話をされて、太極拳のときだけでなく普段から放鬆されていて、お人柄まで放鬆、
 これぞ武徳の精神かなあと感心してしまいました。
 太極拳をとおして生き方、人間性をも包括する修練が大事だと気づきました。・・・学び3.

 今回の旅は私自身、正直のところ万一膝の痛みが悪化してこれ以上迷惑かけてはいけないと用心しながらの参加でした。さりげなく一緒に歩いてくださる方、雲台山の険しい階段では、カバンを手分けして持って頂いたり、膝を傷めないように上り方降り方を皆さんいろいろ考えて下さり、最後には「ファンソン・ファンソン」とやさしく掛け声をかけて頂きながら階段道を降りることができました。下山してバスを降りると足取りの軽いこと。なんとも不思議でした。帰国後、予定していた整形外科のリハビリに行き、「膝ほとんど治ってしまいました。」というと「何をしたんですか?」 「太極拳です。放鬆功です。」「太極拳でどんなことをしたか教えてもらいたいくらいですよ。」と不思議がられました。念のためエコーで状態を確認し、リハビリを伝授されたのですが、なんと陳炳老師や王先生がやっておられた準備整理体操でした。正しく太極拳をすると身体にいいということ、また、どこか痛みがでることで、自分の体の使い方を見直す太極拳の研究になることもわかりました。ピンチはチャンス!自分の学びなおしに大いに役立ちました。これも、王先生はじめ参加された皆様方のおかげです。ありがとうございました。・・・学び4.
 しみじみ人の心のあたたかさを感じることが多かった旅でした。 謝謝!(文:香山よしの)

 《陳家溝合宿と雲台山の旅》
 憧れの陳家溝、初めての中国、不安と期待のワクワクで楽しみに参加させて頂きました。
 準備段階から心配で、スマホを変えたばかりの慣れない書類、写真の準備で武内先生には、お手間お掛けしました。
 さて出発、飛行機やバスを何度か乗り継ぎ、やっと合宿所に着いた時の印象は忘れられません。
 翌日からの講習の、陳炳先生は想像以上の優しい、穏やかな先生でした。
 とにかく放松!放松!
 放松と軸の重要性を、先生の後姿で背中、腰でいつも見せて下さいました。
 陳式套路をまだ1人では出来ませんが、皆んなと一緒に、先生の穏やかな声で動いていると、とても気持ち良くて何故か自分もゆったりとした心地良さでした!
 このような有意義な講習の機会を作って下さった王先生に、本当に感謝です。
 そして全日を通して、王先生の細やかな気配りと、素早い判断力、フットワークに感嘆です。
 講習初日に私の太極拳シューズのトラブルにも素速く対応して頂き、私の操作ミスでウイチャットを退出してしまった時もすぐさま解決の方法を考えて処理して下さった王先生、諸先生、優しい仲間を思い出すだけで有り難く、感謝の涙で胸がいっぱいになります。

 ご一緒出来た王先生、皆さまありがとうございました。(文:中山ひとみ)
   
 
  いよいよ出発だ 飛行機に乗りましたよ 全員だ
 
  上海に無事に到着! 乗り継ぎです 無事に鄭州に到着!
 
  やっと陳炳老師の学校の宿舎に着いた 新校舎の様子 新校舎はとても大きい
 
  朝ごはんだ 学校の食堂 蒸しパンと
 
  研修はいよいよ開始 旧校舎 陳炳老師と
 
  初日の研修その1 放鬆功 老師の熱心な説明
 
  温県でのお昼ご飯だ 温県のまち もちろん買い物
 
 

初日の研修その2

老師の分かりやすい説明 套路に入るの皆さん
 
  夜、もちろん火鍋ですよ なんと、市川さんのお誕生日も おめでとう!!
 
  二日目の研修 老師の細かい説明 休憩の皆さん
 
  陳照丕老師のお墓にで 有名な東溝を尋ねました! 陳家溝太極拳学校を訪問
 
 

朱天才老師の道場を訪問

陳家溝の東口 陳家溝の夜景
 
 

三日目の研修

お昼に陳家溝の博物館を尋ねました 陳発科老師のお墓にで
 
 

陳王廷先祖のお寺

太極拳博物館だ 椿の上に、みんな凄いでしょう!
 
 

びっだりでしょう

記念ポーズ 夜、屋台で宴会だ!
 
 

四日目の研修

お昼に楊露禅先祖の「練拳場」を尋ねた 夜に陳炳老師と宴会
 
 

五日目最後の日

試験だよ 皆さん、無事に合格!おめでとう!
 
 

いよいよ陳家溝と離れる時

陳炳老師送りに来ました 高速道路行き道までも案内してくれた!
 
 

鄭州に着いた!綺麗なホテルだ!

雲台山に行くぞ!! ガラス橋も登った!下に見たら怖かった!
 
 

4時間半をかけた、やった山頂に着いた!

最後の晩餐! 無事に帰ってきました!
   
  大変楽しい旅でした!皆さん、お疲れ様でした!まだ来年も一緒に行きましょう(来年の4月初ごろ)!
まだ行ったことがない方も是非!
   
 
 

 「傅清泉老師、伝統楊式太極拳特別講習会」、開催致しました:

   
   傅清泉老師の講習会に参加して
 5月11日(土)、12日(日) 傅清泉先生による伝統様式太極拳の講習会が開かれましたが、私は残念ながら土曜日のみの参加でした。伝統楊式太極拳はまだ始めたばかりなので、参加を迷ったのですがお話を聞けて大正解でした。
 午前は楊式伝承の歴史、中国の姓名の成り立ち(意味)などは『楊禄禅』の正しい文字から興味深いお話をしていただきました。(時々、突然日本語を混ぜて下さるので、王先生は通訳に苦労されていたような・・・。)
 実技で特に印象深かったのは、弓歩における耳の位置、座腕(手がビリビリする)、両手を前に開いたときまっすぐ腕を平行に伸ばさない『11じゃないよ!』。提手上勢の正しい型については多くの受講生それぞれを訂正して下さいました。
 想像以上に陽気で、笑顔のかわいい(失礼しました。)温かなお人柄を感じることが出来て、短い時間でしたが有意義な講習会でした。
 お帰りの日にはベイシャトル乗り場までお見送りしましたが、その際の握手してくださった手の柔らかさと温かさが印象的です。
 次回またお目にかかれる時までに、もう少し楊式の勉強もしておかなくっちゃ。と思っています。
 今回このような講習の企画、準備をしてくださった王先生はじめ役員スタッフの方々に改めてお礼申し上げます。
 ありがとうございました。(文:姫野良子)

 

 傅老師伝統楊式太極拳講習会に参加して
 今迄全く楊式太極拳をした事がない中、楊式の印象としては「ゆったりとした動きで気持ち良さそう」と言う安易な考えで参加申し込みしました。
 講習会迄の2ヶ月間王先生の楊式教室に参加させて頂きましたが、今迄とは全く違う動きが多く戸惑いつつ講習会を迎えました。
 傅老師はずっとニコニコされて、アハアハとよく笑うお茶目な感じの方でした。(こんな風に言うと失礼かもしれませんが…)
サイン会も快く受けて下さって感謝です。
 2日間の講習会で「腰は45度上体の捻り具合によって変化させるという事」「座腕」を学び、これらだけでもこれからの私の太極拳に活かせていければ良いと思います。
 この様な貴重な楽しい講習会を企画して下さり、又色々とお世話になりました王先生並びに諸先生方に感謝致します。(文:赤野恵子)

 

 傅清泉先生 神戸での講習会(笑いあり楽しい) ありがとうございました。
 私は簡化24式太極拳套路しか知らなかった。その中王先生の教室に参加できるように、太極拳の種目の多さにびっくりでした。
楊式太極拳を知り、練習に参加しました。
 上半身、下半身の使い方、手、足の角度、ざわん、ざわんと聞きながら、「まず、自分で感じ」という、私なりに考えながら少しずつですが分かるようになったかなと思います。
 傅清泉先生の講習会での体の形、言葉を思い出しながらこれから楊式太極拳を深め練習したいと思います。
 王先生と出会い、傅清泉先生の講習会に参加できました。深く充実した二日でした。
 今私にとって、太極拳稽古が一番なっています。
 感謝、感謝です!(文:斎藤八重子)

 

 上海で太極拳を習っていた時、「傅清泉」という名前はよく耳にしていましたが、直接お目にかかったことはありませんでした。しかし、王正先生の協会が提供してくださった機会のおかげで、今回の講習会で幸運にも彼に直接会うことができ、とても嬉しく思います。
 この2日間の授業で多くを学びました。傅家三世代にわたる「太極拳への情熱」を感じただけでなく、傅先生は太極拳の大師として、最も基本的な動きからご丁寧に指導してくださいました。一つ一つの動きを非常に分かりやすく解説してくださり、細かい部分の動きにも注目して説明していただきました。「なるほど」と思ったのは、技術の質があらゆる小さな動きに表れることです。
 最も興味深かったのは、「試勁」という体験です。傅先生が数人の生徒に「提手上勢」をするよう求めた後、結果私たちは先生にそっと押されバランスが崩れた。先生による足、腰、肩、手、目線が調整後、不思議なこと先生が強く押されても私たちは動きませんでした。「理由は簡単です。正しい姿勢であれば、足の裏に力が入り、大きな力がかかっても動かない。」と傅先生はおっしゃいました。
 2日間、聞いて、見て、真似して、私の「自分自身の太極拳への理解」が深まりました。
 その上、伝统楊式太極拳の魅力も感じました。(文:奚 静琦)

   
 
  スタジオで初めて有名な先生の講習会 傅先生、時間通りで待機しています いよいよ開講式
 
  傅先生にお花を贈呈式 ご挨拶 楊家と傅家の関係の説明
 
  「康寧九勢」の講習 「比翼双飛」 「童子拝寿」
 
  「循環八勢」の講習 「提手上勢」 熱心の受講者たち
 
  要領、用法の説明 可愛いでしょう 傅先生の熱心の指導
 
  初日の講習会は無事に終了しました
 
  傅先生の歓迎会だ、スタッフの皆さん、お疲れ様です。 ゲストの皆さん 乾杯しましょう
 
 

歓迎会、とても楽しかった

 
  二日目の講習会 傅先生、丁寧に一人一人を指導 これで良い感じ
 
  常に用法を説明します 先生の細かい説明 大変集中している皆さん
 
  サイン会の長行列 楽しい抽選会 当たりました!おめでとう!
 
 

最後の表演会、日本チーム

傅先生の表演は凄いです 傅先生の弟子たちの表演
 
 

二日間の講習会は無事終了しました。参加者の皆さん、お疲れ様でした。

  とても楽しい講習会でした。傅先生に感謝いたします。
   
 
 

 5年ぶりの「革力樹明老師養生推手拳特別講習会」、開催致しました:

   
   靳樹明老師推手特別講習会2024に参加して

 正直のところ、推手がわからなくなっていました。
 緩める・捨己従人・勁を保つ・粘りついて離れない・聴勁・・・言葉ではなく自分自身の身体でわかりたい。相手と接する関係の中で実感したい。自由推手をやりだして、一つ一つを確かめながらやってみようとしますが、わかりません。緩めるといっても、単に緩めるのではなさそうです。掤は張るといっても、相手に張っていけばいいのでもなさそうです。
 実際やってみると相手の速くて強い力には太刀打ちできません。私にはできない! やり合い、倒し合いなどこの年になってやりたくない!と心で叫んでます。
 いや、そうではない、どんなに力のある相手であっても、こちらが弱くても対処できるのが「推手」ではないのか?拙力と勁力、どう違うのか? 王先生は柔らかくゆ~たりと相手してくださって、気が付くと持ち堪えられないのです。これが柔らかさの中の剛なのか?  それが「勁」? そしてどうも刻々と姿勢が変化するその瞬間の直前にバランスを保つようにしなければいけないのでは?バランスを保つというのが「中」を保つということなのか? 「中」を保ち緩めると自在になるような予感がします。
「勁」をわかりたい、「聴勁」を学びたい!  養生、健康のためになるには、どうすればいいのか?
 と 紋々としていた時に、靳樹明老師の推手特別講習会を迎えました。
 靳ご夫妻の来日された時のお写真をみて、それまでの苦しみがいっぺんに瓦解し、「よし!やろう! 
 この講習会なんでも学んでいこう!」と元気がでました。
 やさしい微笑みと全てをゆったりと包み込んでくださるような人間としてのあたたかさ。
 奥様も全く同じように優しさあたたかさ柔らかさです。ご夫婦の関係も最高のいい関係、推手の極意を極められたということなんだと思いました。
 実際にお見えになってお会いすると、感動で涙が出そうになりました。

 いよいよ、特別講習会の始まりです。
 まずは、王先生と推手教室の基本功です。これは靳先生の直伝の基本功だそうです。緊張しながらも、王先生のポイント指導が逐次入っていたので、より丁寧にできました。靳先生は、早速手合わせ、次々に回ってこられます。タッチされた瞬間、お腹のあたりに落ちて行きます。でもそれから動けません。今度は推していこうとすると跳ばされてしまいます。
 考える暇もありません。それから、他の人としておられるのを観察していきましたが、なぜそうなるのか私には見えません。
「気があがっているのはダメ、気は落とす。緊張したりあれこれ頭で考えたり、やっつけようとする気持ちがあると、気はあがる。心を落ち着けて穏やかに臨むことが大事です」と。
 そして先生は  「推手の站椿功 推椿  放鬆  推不動 推不倒 推不着」  と板書されました。
 王先生が通訳されて 推手の站椿功は推椿といい、ひたすら放鬆をしていく。
 修練の段階として①推されても動かない ②推されても倒れない ③推されても定着しない と。
 ・・・・定着って何? 足に居つかないってこと?
 後日、「居つく」について調べてみた。あれこれ頭で考えていると想定外のことが起こったときに対処できずに固まってしまうとか。私が丹田あたりに落ちていったけれど、そこから動けないということは、そういうことなのだろうか? でも何も考えないでいたら、いつまでたってもできないのでは?と疑問!

 そのほかいくつも大事な言葉を頂きました。以下私の理解。まちがっていたら教えてください。
 「返老還童」
 修練していくと赤ちゃんのようになるのがよい。赤ちゃんは何も考えず、触られたらぱっと動き、腹から大きな声で泣く。 老子「道徳経」にある。

 放鬆していくと、気は骨に落ち、骨髄に落ちる 背骨を1つずつ緩めて回していく。
 気は丹田から下に落ち、背中側に上がる。  気は循環する。
 重心は身体の中にあるとは限らない。中だけにこだわってしまってはダメ。重心は身体の外にもある。

 「練就丹田混元気 萬両黄金不給人」 
 丹田に気がいくように修練したら、万両の黄金をもってしても換えられるものではない。丹田は大事、
混元気をしっかり感じ使えるように修練しなさい。
 また道教の言葉に
 「其大無外 其小無内」
 大きい大きいと言っても想像を超える見えない大があり
 小さい小さいと言っても更に小さい小がある。
 人間の認識には限りがあり、人間の認識を超えるものはいっぱいある。
 丹田の運用の仕方で、丹田を小さくしていくと自然体となり、気のエネルギーの不思議な力が出る。
 丹田を小さくさせる力は逆に大きな力に出る。相手の身体を動かせる。

 「収放自如」 
 気を丹田に集めたら、あとは自由自在。気が回っていくのを感じれば、気を使えるようになる。
 その感覚を育てていくには、常に平常心を持ちながら站椿功をする。
 心を安静にし、落ち着いたら丹田が動くことが感じられる。

 「莫時揣磨」
 時間を選ばず常に磨き研究する。站椿功を習慣づける。常に考えること、丹田は?気は?
 ちなみに靳先生は朝3時から座禅をされているそうですが、決して無理にしない。しなければならないと思うとストレスになる。あくまで自然体で気持ちよくやること。自分の気持ちにあわせる。

 「性命双修」
 性は理論、命は載体 両方修練することが大事。丹田に気を通すことが大事。
 教本や理論に合わせるだけではしんどいだけ。自分の感覚で自然体で、体を動かし、
 その後なるほどと理論は確かめられる。理論と実践は車の両輪。

 2日間の特別講習会はあっという間に終わってしまいました。
 とにかく、聞いたことを必死にメモし、随時言われることをやろうとしますが、できません
 禅の公案のようにも思え、これからの修練の指針を頂いたのだと思いました。

 そして、神戸スタジオに掲げてある「萬法帰一」「師父領入門 脩行在箇人」が浮かびました。
 やり方や要訣などたくさんあるが、原理がわかれば自ずと整う。原理は一つ。その入り口までは師父は導くが、この先は自分で修練してつかむもの。つかむのは感覚の世界、内功と理解。
 「一」とは丹田の気ではないか。気が使えるようになれば、すべてが整い自然体で動くようになるのではないか。それには考えずにひたすら放鬆、心を安静にし常に平常心で自然体で気持ちよく、そして常に丹田、気を考え研究すること。何も考えず、心を安静に自然体で、ひたすら気、丹田を考え続ける。
 放鬆して「無」になる。それが赤子になるということではないか。
 しかし、いくら「考えない」といっても一足飛びには無理! 
 「考えない」とは、理論は学ぶが理論に合わせず、ひたすら自然体で気持ちよく整っていくことを味わうことではないか?  そして、丹田や気が今どうなっているかを考える。そしてほんの少し気づく、そんな日々。そしてそれって確か理論にあったような、教えて頂いたことは、このことかもしれないな、と思ったり。自分で見つけた喜び、これこそ修練の醍醐味!至福の喜びです。 「不学の学」ということでしょうか。 とはいえ、やっぱり考えている自分がいる。何も考えずに気持ちよく放鬆するのは至難の業!

 靳先生の立ちいふるまいを、自然体というのでしょうか?何もされていないように見えて、すべて為されている。その証拠に体に触れるだけで一瞬にして気が発動していく、これぞ無為自然の威力!
 朝3時から座禅をし、歩くときも、座っているときも、寝ているときも放鬆。それも無理はせず気持ちがのらないときはしない。自然に気持ちよくされておられるから、いかなる時も自然体でおられるのだと。

 2018年来日された時に「老子と太極拳」という本に靳先生に「修心養性」と言う言葉を書いて頂いておりました。改めて調べてみると「心を収め自然を養う」ということでした。
 私は「養生」健康になると狭く理解し、「愉極養生」(じっくりと極めることを愉しみ、もって養生となす)を座右の銘にしておりました。靳先生の言われていることは、もちろん健康になる養生も含む養性でした。これからは、「愉極養性」とします(笑)

 今回は神戸の友人の好意で泊めてもらい、食事会にも参加できました。奥様の歌声は心地よく、そばで靳先生も愉しんでおられご夫婦の溶け合った息の気持ちよさを感じました。講習会の間もずっとにこやかにおられる奥様、目があうとにこやかに笑ってくださいます。奥様も放鬆されているんですね。
 養性推手は相手をやっつける、倒すものではない。お互いの関係をよくする、仲良くなるものだと、
そして元気になる。ご夫婦を見て、そう思いました。

 今回、多くの示唆を頂きました。次回お会いできる日を楽しみに修練していきます。
 靳先生そして奥様、お元気で!  謝謝 再見!(文:香山よしの)

 

 「靳樹明老師 養生推手特別講習会」
 放鬆の質を高めよう!!

 講習会前日
 金曜推手クラスに、サプライズで靳老師が来られました!
 お人柄を感じる穏やかな雰囲気。
 にこやかな奥さまも優しそう。
 翌日からの講習会に期待膨らみます。

 講習会1日目
 靳老師に軽く触れただけなのに「気が散っている」……えぇ〰!私そうなのぉ〰ショック!!(T_T)
 私の推手パートナー上紺屋さんには「いい!」ってお褒めのお言葉。靳老師も嬉しそう♪
 それから上紺屋さん(「師匠」と呼ばせて頂いています(笑))から、色々とアドバイスをもらい、放鬆へ向かう方向が間違っていた事に気付きました。

 推不動=気沈
 推不倒=重心安定
 推不着=推しても何も無い

 靳老師
 「重心」が身体の外にあるとのこと!
 推す所が無い!! (@_@)!
 またまた放鬆の奥深さに驚きです!!

 講習会2日目
 十字桩
 王先生に声掛けされながら、ゆっくり引っ張って頂いて「あぁ〜こんな感じ〜」

 十字桩
 色々な方々に引っ張って頂きましたが、その方のお人柄、太極拳感が感じられて、本来の意味とは違う面白さあります。
 以前、田中先生からお借りしたDVDで、陳小星老師が「太極拳は、相手を思いやる気持ちが大事」と言われていた事を思い出しました。
 養生推手=「放鬆」の質を高め合う為には、その思いが大切。
 相手を思いやる気持ちがあるのか……
 引っ張ってもらうだけで分かります。

 講習会後、私の中で何かが変わりました。ただそれが正しい方向なのかは分かりません。
 「こんな感じ…?」「こんなん…?」
 アレコレ思う事を楽しんでいます。
 丹田もじっくり育てていきます。

 王先生、諸先生方、今回もたくさん気付きありました!ありがとうございました。

 

様々なアドバイスをくださった皆さま。これからも色々なアドバイスよろしくお願い致します!(文:市川佳子)

 

 養生推手は人を飛ばしたり優劣を競ったりするものではなく、大地に満ちた気を足裏から吸込み身体に巡らせることである との靳先生のお言葉を念頭に講習に臨む。
 1日目 推不動
 脚を前後に開き前から先生に一人ずつ推して頂く。
 靳先生の手は柔らかくて暖かく ぐーっと押して頂くととても心地良く、これが先生の持ってみえる気なんだ。きっと先生の身体の中はこの素晴らしい気で満ち満ちているに違いないと思う。 難しく考えずに私の中に少しでも沢山頂こうと一生懸命吸い込むと そう それで良い もっともっと深く落とせば返ってくるものがあると言われた。
 2日目 推不倒
 脚を並行に開き両手を真横に延ばして十字桩の形。
 前日の様に気を真ん中に集めようとしても横に引っ張られるとあっという間に倒れてしまう。気が育って無いからだと靳先生は言われた。
 はて?どうしたものか すると、田中先生から 腹式呼吸の要領でお腹を膨らませると良い とアドバイスを頂いた。成程そうする事で背中がストンと落ちた感覚が出来、再び先生に引っ張られた時に 不思議と引っ張られているのに先生の気を頂けている様な安心感が出来て倒れなくなった。

 中国の先生に直接ご指導頂くのは初めてで感動の連続でした。
 靳先生は常に穏やかな微笑みを浮かべ、皆が身体を沢山触っても嫌な顔一つされず またそれをニコニコと見守る奥様の素敵なこと!
 この様な機会を与えて頂いた王先生と協会の先生方に深く感謝致します。(文:上紺屋晴代)

   
 
  準備できました 革力樹明老師ご夫妻 いよいよ開講式
 
  傅先生にお花を贈呈式 ご挨拶 私から準備運動させていただきます
 
  始まったよ 老師は皆さんをチェック 指導が始まった
 
  「推木庄」の説明 試してみましょう 老師は一人一人のご指導へ
 
  指導員先生たちも 早速練習だ 不思議な力
 
  初日の講習会は無事に終了しました
 
  革力樹明老師たちの歓迎会だ ゲストの皆さん 早く乾杯しましょう
 
  準備できたよ。 めっちゃ美味しそう 最高!!
 
 

歓迎会、とても楽しかった

 
  二日目の講習会 朝一番、さっそく 触り放題や
 
  老師は強いです

丹田の説明

「十字木庄」の練習
 
  さっそく、練習 「十字木庄」の説明 皆さんの質問を解答する時間
 
 

もうちょっと頑張ろ!!

長行列のサイン会 楽しい抽選会、当たりました!
 
 

二日間の講習会は無事終了しました。参加者の皆さん、お疲れ様でした。

  とても楽しい講習会でした。革力樹明老師に感謝いたします!
   
 
 
 
【 訃 報 】
 
 中国陳式太極拳代表的な人物である敢桂香老師は6月9日夜にお亡くなりました。大変ショックで言葉が出ません。
 敢老師は私の大学時代の恩師であり、私の陳式太極拳の啓蒙先生です。普段優しくて、練習の時に大変厳しい先生でした。人徳が大変良くて、大学でも多くの同僚、大学生に愛されました。
 敢老師は田秀臣(陳発科老師の弟子)の弟子です。陳式太極拳の中で重鎮であり、特に女子陳式太極拳の中に中国ではナンバーワンの存在でした。私の陳式太極拳が大学時代で敢老師より教えていただきました。私の恩師です。今日(6月10日)中国から急に訃報が届いて、あまりの突然の悲報で大変残念な気持ちでいっぱいいっぱいです。
 謹んでお悔やみ申し上げますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
 尊敬する敢老師、一路走好!
 
 
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