協会について
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設立日
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2006年度活動状況
   
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2023年度活動状況
   
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 名称の由来:
   
 

 「神戸中国武術協会」(KCWA)という名前は、中国武術(長拳、太極拳、伝統武術などを含む)を日本に伝わりたい熱意でこの名前を作りました。神戸に中心として、日本全国に発信するという目標です。

 
   協会の沿革:
   
   2004年4月に「神戸中国武術協会」を設立
  2005年8月に「神戸華僑総会」に加入
  2006年2月に「公益財団法人兵庫県国際交流協会」に加入
  2006年6月に「神戸中国武術協会」(KCWA神戸本部)として「兵庫県武術太極拳連盟」に加盟
  2006年10月に「財団法人神戸国際協力交流センター」に加入
  2007年3月に「社会福祉法人兵庫県社会福祉協議会」に加入
  2009年4月に「KCWA住道太極拳クラブ」(大阪支部)として「大阪府武術太極拳連盟」加盟
  2010年11月に「神戸東岳太極拳研究会」を設立
  2013年11月に「神戸開門八極拳研究会」を設立
  2014年3月に「世界陳小旺太極拳総会神戸分会」を設立
  2004年~ 広く武術太極拳の普及活動を行う
 
   目  的:
   
   当協会は、中国の各種武術、太極拳、気功に親しみながら、世代・性別を超え、生涯を通して健康に過ごせるように、普及、発展に努めて行きます。そして、個々が関心を持ち、技術向上に励み、個性を育んでいけるように指導・活動致します。また、地域住民の交流はもとより、日中両国の相互理解と友好交流活動に貢献していく所存です。
 
   協会の特徴:
   
 

 陳式太極拳、東岳太極拳、簡化24式太極拳、32式・42式太極剣、総合太極拳、伝統武術、気功導引術、など多種多様な教室を開講しておりますので、初心者から上級者まで希望・レベルにあった状況で学べ、好奇心を満足させることが出来ます。また、現在の中国における武術家との交流もあり、中国への研修旅行なども定期的に行なっております。健康太極拳や競技用太極拳だけでなく武術としての太極拳まで網羅しているため、どなたにとっても楽しく学べる場となっております。

 
   協会の構成:
   
 

役   員: 会長(1名) 副会長(1名) 理事長(1名) 理事(若干名)
事 務 局: 事務局長(1名) 副事務局長(1名)
技術委員会: 委員長(1名) 副委員長(1名) 委員(若干名)
検定委員会: 委員長(1名) 副委員長(1名) 委員(若干名)

 
   事務所:
   
 

 住所:〒653-0041
    神戸市長田区久保町1-2-18-1F
 Tel:090-4641-0208(毎週金曜日10:00~16:00中川まで) 
 FAX:078-231-2518(FAXのみ)
 E-mail: wushuinfo@kcwo.net

 
   入会について:
   
   ①、会員の入会資格については、特に定めない。
②、会員として入会しようとするものは、協会の代表者が別に定める入会申込書により代表者に申し込むものとし、正当な理由
がない限り、入会を認めなければならない。
③、入会の手続き、入会金を納めた時点から、この協会の会員としての資格を得るものとする。
 
 
 
 
 
 
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   2024年度活動状況
   
 

 「伝統陳式太極拳陳家溝合宿及び雲台山の旅2024」に行ってきました:

   
   陳家溝感想文

 太極拳に巡り逢えた人生、一度は太極拳の発祥の地に行ってみたいと一念発起し、今回の研修に参加させていただきました。
陳式は震脚・発勁などのパワー溢れるカッコいいイメージですが、今回の研修では緩めることを中心とした放松功を体験することができました。陳炳先生の陳家溝でのお住まいの雰囲気ある中庭で、穏やかな陳炳先生の『放松』『放下』…と、とろけるような声に繰り返し包まれ、私たちは少しずつ放松の世界へと導かれて行きました。なんとも言えない心地よさに陳式の新たな魅力を感じ、ますます陳式が大好きになりました。
 特に私が印象に残ったのは腕の重さを感じ、また感じながら動くということです。そのためには放松が不可欠!私たちは普段こんなに重い腕をまるで重さがないようにいろんな筋肉を動かして軽々と使っていますが、放松すればするほどその重みを活かして武術的に使うことができることを実感しました。
 陳炳先生の一つひとつの教えも動きも逃したくないという想いでとにかく集中して聞いて・見て・真似てみて・感じて…の5日間でした。

 この素晴らしい陳炳先生との出逢いに導いてくださった王先生に心から感謝申し上げます。そして私たちが不安なく過ごせるように、企画・研修中はもちろん、研修以外の時間も満喫できるようにと常に全力で動いてくださる王先生の姿にも感動せずにいられませんでした。また会の諸先生方の細やかなご配慮と温かいお声かけにもとても助けていただきました。重ねてお礼申し上げます。

 世界各国から修行にこられている方々や学生たちと同じ学校内での宿泊体験や最終日の修了試験・雲台山の登山など修行の要素も満載でしたが、共に助け合い力を合わせて乗り切ったこの拳友達は最高でした!もちろん陳家溝散策と毎度のお食事タイム・お買い物タイム等お楽しみの時間も睦みながら過ごすことができました。皆様との深いご縁に心から感謝申し上げます。(文:小畠 睦)

 「陳家溝研修日記」

 4月9日 早朝に家を出発。上海で乗継、陳家溝国際太極院に夜10時に到着。
 宿舎と広い練習場の間には広場。老若男女が、早朝から夜遅くまで各々のペースで練習しています。
 「あー!ついに陳家溝に来たぁー!」

 翌日 少し緊張気味の朝を迎え、いよいよ陳炳老師との対面。
 静かで穏やかなエネルギー溢れ、声も響きが沁み入る感じです。

 「100人100通りの動きをしますが、大切なのは『中正、放鬆』です。」
 始めに放鬆基本功を習いました。
 陳炳老師の声で、気持ちが穏やかに静んでいきます。
 腕の重みを感じる
 肩胸伸展して放鬆
 指先まで気を通す=指先が萎えない
 陳炳老師は、田中先生の放鬆を褒められました。
 特に難しかったのが、拳はしっかり強く握るのに、拳以外は放鬆! 
 陳炳老師の拳は筋が見える位しっかりと握られてました。

 基本功の次は「老架一路」
 「ユーベイシー」老師の穏やかな声で開立歩すると「二分間の放鬆」……
 「ジンガンダオドゥイ」いつもの起勢とは感覚が違う!

 「陳家溝国際太極院」の中庭
 見上げると爽やかな青空、優しい風、飛交うツバメのさえずり…素晴らしい気に溢れています。
 陳炳老師の動きは、とてもとてもゆっくりで、合わせて動くと全身放鬆、ファンソン、ふぁんそん……
 呼吸と身体を調整しリラックス、緩める事が大切。

 午前研修会の後は、毎日忙し〰い(笑)
 1日目=タクシーでスーパーへお買い物
 2日目=陳照丕老師墓碑参拝後、東溝へ。(工事中立ち入り禁止ですが、特別に入場させて頂きました)
 写真で見た雰囲気から随分変わっていて…深く溝が掘られ、コンクリートに囲われて残念な感じに…(T_T)

 今、陳家溝は様々な太極拳の学校がひしめき合っています。
 「陳小星太極拳学校」の道場には、素晴らしい絨毯が敷かれています。(WOOL100%新品時は毛足7㌢も!400万円✕2枚)
 県大会の絨毯とは大違いで「こんな絨毯ならいいのにねぇ~(笑)」って、皆んなで踏み踏みさせて頂きました。
 フカフカでも足さばき感がイイ!

 「天才太極院」は、朱天才老師の素晴らしい書が随所に掲げられ、とても見応えがありました。
 雨が降ると、雨粒がカーテンになる屋根のない廊下(なんて素敵なデザイン!)を通り抜け中庭道場へ。
 道場の周り回廊には、太極拳の歴史、朱天才老師の功績等の展示もあり、一周観るだけでも時間必要でした。
 趣きは違いますが、どちらの太極院もエネルギーに満ち、この場で動いてみたい衝動を感じました。

 3日目=中国太極拳博物館へ
 陳氏太極拳始祖 陳王廷像に迎えられて、広い敷地内へ。
 この日の歩数13,000歩!!
 王先生が、陳小旺老師の弟子入室儀式をされた「祖祠堂」にも入れました。
 「招熟」「懂勁」門をくぐり、
 「神明」門は、くぐらないで見上げて博物館へ。
 近年陳家溝の写真が沢山(陳小旺老師、お若い陳炳老師、東溝の写真も)
 太極拳の歴史、陳式、楊式、呉式、武式、孫式、和式の説明がありました。勿論私は孫禄堂老師情報は、しっかりゲット!

 4日目=楊露禅博物館
 博物館入口まで陳炳老師が同行下さると、多くの観光客に取り囲まれてしまい、写真や集合写真にも快く応じておられました。陳炳老師のお人柄、人気ぶりを感じる一コマでした。
 陳家溝は連日暑く、楊露禅老師が鍛練された広場の六角屋根の東屋で一休み。
 薬草、ツボ、経絡図等の展示も沢山。
 楊式太極拳伝承譜系表に、5月に特別講習会をされる傅清泉老師の祖父 傅鐘文老師のお名前を発見!何だか嬉しい!

 楊露禅は陳長興に陳家太極拳を学び、孫澄甫→傅鐘文→傅清泉と楊式太極拳が伝承される。
 呉式太極拳(呉艦泉)武式太極拳(武禹襄)孫式太極拳(孫禄堂)も陳家と楊露禅老師からの流れ。
 全て、この陳家溝が原点。
 帰国して調べてみて、改めて陳家溝への思いが深くなりました。

 陳家溝最後の夜は、陳炳老師とのお食事会。
 美味しいお料理なのに、陳炳老師のお話しが凄すぎて、お料理の記憶がありません。
 「太極拳への責任」この思いで、日々ご指導されているそうです。
 陳炳老師、站椿功は気分に従い好きな時間にされるそう。ヒマな時とか。
 16歳の時、放鬆に目覚める!
 お湯を沸かす間に站椿功…気付くと2時間!!お湯が湧ききっていたそう。
 たくさん鍛練、深く鍛練することで反応が通常を超える=放鬆
 人体の正常でない反応(元々の反射を変える)=放鬆
 心身一体となって全ての事を受け入れられる心理状態=放鬆
 「放鬆」の奥深さに驚きました。
 アルファ波→シータ波なのかな……?
 先ずは「時間あれば站椿功!」ですね。

 研修会最終日はテスト。
 前夜から落ち着かなくて…でも武内先生のリードのおかげで無事に合格!修了証を頂きました!

 穏やかな気に包まれた研修会。
 あんなに忙しかったのに(笑)不思議と疲れを感じない。良い気に満ちた場所だったからかもしれません。

 王先生には大変お世話になりました。
 美味しいお食事、様々なお手配、写真撮影、詳しい解説まで。
 お買い物相談、トラブル解決、陳炳老師の通訳という大役まで 李さんにも大変お世話になりました。
 田中先生、武内先生、大塩先生、メンバーの皆さま 大変お世話になりました。
 かけがえのない時間、経験となりました。
 全てのご縁に心より感謝申し上げます。(文:市川佳子)

 

 陳家溝合宿感想2024  ねばーねばー(李路梅)

 

 4月9日丸一日がかりで、関西空港から河南省温県から数キロ離れた陳家溝に入りました。

 学校の宿舎に泊まり、旧校舎の庭で行なった講義は午前と午後とあり、昼休みと放課後に太極拳の歴史的な場所巡りで日程が大変充実でした。
 陳炳老师のご指導の下、静心功と放松功を行ない、空を見上げて全身をリラックスしている時、
 耳に、巣づくりでおおいそがしいのつばめたちの鳴き声が響き、すそに通りかかる春の風(12日には気温が上がり初夏の風となる)も気持ち良い、
 養生太極拳の真髄に近づいた自分がとても幸せな気分でした。太極拳の放松を深く感じる貴重な体験でした。

 武術の学びのほかにも ラッキーなことがありました。清明節がまだすぎて数日の村を なん度もなん度も王老师の後を追って往復していると
 時には、ねばーねばー との掛け声が聞こえてくる。碾を電動車に乗せたお爺ちゃんが通りかかります。
 中国の中原地帯の懐の深さ、時の流れの穏やかさに
 新筍やら豌豆やら香椿など,春季の名の知らない野草に出会って、誰しも勇敢に箸を運ぶことができました。
 その中に「粘粘转 ]という名がありました。あの有名な女性作家張愛玲(1920−1995年)が「谈吃与画饼充饥]で食べたかった碾转です。
 乾隆帝(1711−1799年)が南巡する時に食べて、詩まで残した。清明の短い季節でしか出会わない味です。
 まだ青い小麦の仁を食べる習慣は昔からありました。だが、いまの河南人は誰でも知っていることはなさそうです。珍しい味でした。
 香ばしい鲜味はいろんな食べ方があるそうですが、王先生は卵に絡んで炒めた粘粘转を出してくれました。
 初めて訪ねた土地ではありますが すごく懐かしい気持ちになりました。ここはやはり心のふるさとです。

 陳炳老师に陳式太極拳老架一路の学びができたこと、幸運に思います。
 そして 王老师の太極拳に出会ったことを感謝です。
 同行の皆さま一人一人のご縁に感謝します。(文:李路梅)

 

 陳家溝合宿と雲台山2024  に参加しました。

 

 今回初めて憧れの陳家溝に行ってきました。
 乗り継ぎ乗り継ぎバスに揺られて22時すぎ、陳炳国際太極院のホテル?に到着しました。いろいろトラブルがありつつも疲れた体を休めました。
 翌日からいよいよ研修スタート。
 学校の中庭で練習しました。
 石畳に太極マークが書かれています。
 軒下には燕が巣を作り賑やかに飛び回っています。
 空は快晴。なんとも気持ちのいい空間で陳炳老師に指導していただきます。
 午前中は放松功。先生の声でファンソーンと言われるだけでファンソン出来てる気になります。今迄した事のない体勢もありその都度回ってきて手直しして下さいます。
 腕の重みを感じて脱力。根節から動く。
 心地の良い時間でした。
 午後からは老架1路です。六封四閉の時もっと背中と手を張り合う様指導されました。
 爪先の向きも膝に無理のない様動かしても良いと言われていました。
 ファンソンがあるからこそ発卦の勢いが凄いです。

 毎日ゆっくり動きます。どんどん進みますが、毎日観光で疲れて復習出来ず覚えられません…(言い訳か)
 世界的にも有名な先生に教えていただいているという高揚感。ルックスと声にどっぷりはまってしまいました。
 6日目に試験がありました。田中先生と王先生に助けられてなんとか最後まで通す事が出来修了証をいただきました。
 これからしっかり覚えようと心に誓いました。
 お世話係の鵬輝さんの演舞にも見とれてしまいました。

 5日目にご一緒した夕食会で、1番好きなのは站とう功で16才の時站とう功していてふと気付いたら2時間たっていたという話は驚きました。
 站とう功は座禅に通じるものがあると思います。
 検定前には義務の様にやっていた站とう功…これからも毎日やっていこうと決心しました。
 また震災孤児を引き取って養子にされているという優しい一面も知りました。

 講習の合間には観光(特に陳家溝は見る所が多いそうです。)があり歴史や人物などとても勉強になりました。
 写真もたくさん撮っていただいて楽しみにしています。

 学校の帰り道に服屋さんがあり毎日通ってついつい買ってしまいました。

 食事も毎回いろんな所を手配してくださりとても美味しかったです。
 羊肉やパクチーを今迄あまり食べる事はなかったですが、好きになりました。

 6日目に鄭州のホテルに移動、立派なホテルで感激しました。
 お風呂があるのが嬉しく、ゆったりお湯に浸かり疲れを癒しました。
 7日目の雲台山は凄いスケールで、結構ハードでしたが全員無事に登頂出来て喜び合いました。
 あっという間の8日間でした。

 今回の旅では王先生に何から何まで大変お世話になりました。
 先生方にもお世話になりました。
 李さんにも通訳で買い物に付き合っていただいてお世話になりました。
 皆さんにも感謝です。
 ありがとうございました。楽しい旅でした。一生の思い出です。
 また機会があれば参加したいと思います。

 今回の研修で学んだ事を糧にこれからも精進していきます。(文:磯西 佐知子)

 

 陳家溝と雲台山の旅2024年 に初めて参加させて頂きました。

 太極拳発祥の地、陳家溝に一度は行ってみたい!味わってみたい!と思いがあっても、まさかこの私が行けるとは思ってもみませんでした。「絶対、行くべきや!」と先生に背中を強く押して頂き決断。それから準備が始まりました。パスポート申請は何とかできましたが、膝がしくしく痛み、またもコロナになりいのと、トラブル続きでした。シップとサポーターでなんとか行けそうというところまでこぎつけるも、出発の朝は大雨、大きなスーツケースの移動で滑ったり、なんとも滑り出しの思わしくないスタートでした。朝7時半関空集合から飛行機を乗り継ぎバスで移動、飛行機も遅れたり陳家溝の手前で大型バスが入れなくて急遽、歩いての陳家溝入り。夜の11時を過ぎての部屋割り。お湯が出ない、電気が点かないとあちこちから悲鳴続出。一つ一つ対応して解決されている王先生の姿勢に、そうか!何事も問題はつきもの、その時その時に解決していけばいいのだと。恐れることはない!と・・・学び1.

 早朝、小鳥のさえずりで目が覚めました。外に出てみると木立の中から朝日がでています。敷地内にある練習場やその前の広場で個々に修練されている光景、見入ってしまいました。湯気がたち朝ごはんを食べている方、散歩されている方。2輪車(電動)での行き来が増えてきました。車も電動で静かです。人の営みが始まっていきました。こうして陳家溝の1日が始まります。私は、今確かにこの陳家溝に来ているんだと思うと胸が熱くなりました。
 待望の陳炳老師の講習が始まりました。陳家溝国際太極院の中庭で涼しい風のなか、身体を緩める放功、そして老架一路。とてもゆっくりで放鬆を確かめながらしていくようです。実際に手を取って直して頂き、私はなんとなくしているけれど、きちんと勁が流れるようにしておられるのだと感じました。またその手の柔らかいこと。腕を上げて、放鬆してストンと落ちていく、自分が落とすのでなく腕の重さで落ちていく感覚が放鬆のようです。手合わせした時に自分は何もしていないけれど相手には腕の重さがかかっている状態と理解しました。站椿功をして放鬆すると感覚が研ぎ澄まされて、頭で考えるのでなく瞬発力で動ける。放鬆が源、すべてだと。この状態から推手をしていき、感覚を磨いていくこと(聴勁・捨己従人・中正・瞬発力・・・)まずは放鬆して中正であることと理解しました。
 套路を始める前に必ず2分間安静にして全身の放鬆を確立して始めます。動かすのは意念と気。心の、呼吸の放鬆、身体の放鬆、動きの中の放鬆。 戦わずして相手にその気をなくし、平和に共存できるようにするのがよいと確か孫子がいっていたような・・・穏やかなそれでいて研ぎ澄まされている陳炳老師と戦う人はいない、闘う気がなくなるやろうなと思いました。「放鬆は太極拳の神髄です」と王先生も言われて、なるほどなあと思いました。今まで何をやっていたんだろう! 自分は何もわかっていないということがわかりました。中正とは何か? 放鬆とは何か? また一から学びなおしです。宿舎のポットにも「不忘初心」とあり、学びはこれからと心に刻みました!・・・学び2

 太極院の隣の陳照丕老師のお墓まいりをして、陳家溝の庭に入りました。緑がいっぱい。古の陳家溝の人たちがここで修練されたのだろうと思いをはせながら、川というより溝なので陳家溝といい、その横に陳家溝村があり、陳小旺老師の住居後もありました。そこを抜けると、溝にそった形で陳家溝の唯一の街並みが並びます。その中に門外不出の拳を陳長興が楊露禅に伝授。楊露禅の住居や練習した庭も残されています。そして楊家3代にわたって確立された楊式太極拳が広まるころ、陳発科老師も北京で30年以上も滞在し陳氏太極拳を教えられたそうです。その孫が陳小旺老師でその後を継いでおられるのが陳炳老師ということになります。王先生は陳炳老師と同じ入室弟子で、兄弟弟子になります。
 陳家だけの陳家太極拳から、各流派ができてきて陳氏太極拳と呼ぶようになり、現在はだれでもできるよという意味で陳式太極拳と呼ばれており、時代の要請で変わってきたそうです。
 陳小星老師が校長先生の陳家溝太極拳学校もあります。このほかにも武術学校をいくつもみかけました。
 太極拳の博物館にも行きました。
 まずは祖祠堂の入口には両側で獅子が出迎え、陳王廷の像の両サイドに武と徳の碑。強いばかりではなく、強くなればなるほど徳をそなえよ!という教えです。武徳の精神です。ここで王先生も陳小旺老師に拝師、入室弟子になられたところです。神戸スタジオにある写真と結びつきました。
 陳一族のお墓がならび、大きな陰陽図のそばに13勢のモニュメント、
 太極拳を学んで行くときの段階を5つに分けて示している五層の功夫の門が続いています。
 一つ目の門 招熟の門  一陰九陽:棒みたいな型、最初のカチカチ状態から、2陰8陽:やっと動きが自由になった感じ。2つ目の門 懂勁の門 3陰7陽:やっと内功を感じる、やっと太極拳が身についてるかなあ、まだ堅いなあ 4陰6陽 そろそろいい感じになってきたかな。 
 そして3つ目の門 神明の門 達人に近い 五陰五陽:偏らない陰と陽がちょうどバランスがとれた繊細な一番レベルの高い妙手の段階。この門にあるように学ぶ者は順番に潜り抜けていくのです。
 この五層の功夫の門をくぐると博物館です。太極拳に関する歴史や要訣、活動の様子など展示されています。陳家太極拳は太極拳の源流と言われ、脈々とつながる歴史のなかで、陳王廷➡陳長興➡陳発科➡陳照丕➡陳小旺➡陳炳と受け継がれて現在に至っている重みと凄さを感じました。
 また最終日には雲台山にいきました。ここは道教のお寺があります。頂上で太極マークを見つけました。考えてみれば道教、易経、老子の陰陽思想や経絡などの医学・哲学が武術に融合してできたのが太極拳ではないかと思うと、その深みに敬服しました。太極拳が世界遺産として登録されているのも納得します。
 陳炳老師は穏やかに話をされて、太極拳のときだけでなく普段から放鬆されていて、お人柄まで放鬆、
 これぞ武徳の精神かなあと感心してしまいました。
 太極拳をとおして生き方、人間性をも包括する修練が大事だと気づきました。・・・学び3.

 今回の旅は私自身、正直のところ万一膝の痛みが悪化してこれ以上迷惑かけてはいけないと用心しながらの参加でした。さりげなく一緒に歩いてくださる方、雲台山の険しい階段では、カバンを手分けして持って頂いたり、膝を傷めないように上り方降り方を皆さんいろいろ考えて下さり、最後には「ファンソン・ファンソン」とやさしく掛け声をかけて頂きながら階段道を降りることができました。下山してバスを降りると足取りの軽いこと。なんとも不思議でした。帰国後、予定していた整形外科のリハビリに行き、「膝ほとんど治ってしまいました。」というと「何をしたんですか?」 「太極拳です。放鬆功です。」「太極拳でどんなことをしたか教えてもらいたいくらいですよ。」と不思議がられました。念のためエコーで状態を確認し、リハビリを伝授されたのですが、なんと陳炳老師や王先生がやっておられた準備整理体操でした。正しく太極拳をすると身体にいいということ、また、どこか痛みがでることで、自分の体の使い方を見直す太極拳の研究になることもわかりました。ピンチはチャンス!自分の学びなおしに大いに役立ちました。これも、王先生はじめ参加された皆様方のおかげです。ありがとうございました。・・・学び4.
 しみじみ人の心のあたたかさを感じることが多かった旅でした。 謝謝!(文:香山よしの)

 《陳家溝合宿と雲台山の旅》
 憧れの陳家溝、初めての中国、不安と期待のワクワクで楽しみに参加させて頂きました。
 準備段階から心配で、スマホを変えたばかりの慣れない書類、写真の準備で武内先生には、お手間お掛けしました。
 さて出発、飛行機やバスを何度か乗り継ぎ、やっと合宿所に着いた時の印象は忘れられません。
 翌日からの講習の、陳炳先生は想像以上の優しい、穏やかな先生でした。
 とにかく放松!放松!
 放松と軸の重要性を、先生の後姿で背中、腰でいつも見せて下さいました。
 陳式套路をまだ1人では出来ませんが、皆んなと一緒に、先生の穏やかな声で動いていると、とても気持ち良くて何故か自分もゆったりとした心地良さでした!
 このような有意義な講習の機会を作って下さった王先生に、本当に感謝です。
 そして全日を通して、王先生の細やかな気配りと、素早い判断力、フットワークに感嘆です。
 講習初日に私の太極拳シューズのトラブルにも素速く対応して頂き、私の操作ミスでウイチャットを退出してしまった時もすぐさま解決の方法を考えて処理して下さった王先生、諸先生、優しい仲間を思い出すだけで有り難く、感謝の涙で胸がいっぱいになります。

 ご一緒出来た王先生、皆さまありがとうございました。(文:中山ひとみ)
   
 
  いよいよ出発だ 飛行機に乗りましたよ 全員だ
 
  上海に無事に到着! 乗り継ぎです 無事に鄭州に到着!
 
  やっと陳炳老師の学校の宿舎に着いた 新校舎の様子 新校舎はとても大きい
 
  朝ごはんだ 学校の食堂 蒸しパンと
 
  研修はいよいよ開始 旧校舎 陳炳老師と
 
  初日の研修その1 放鬆功 老師の熱心な説明
 
  温県でのお昼ご飯だ 温県のまち もちろん買い物
 
 

初日の研修その2

老師の分かりやすい説明 套路に入るの皆さん
 
  夜、もちろん火鍋ですよ なんと、市川さんのお誕生日も おめでとう!!
 
  二日目の研修 老師の細かい説明 休憩の皆さん
 
  陳照丕老師のお墓にで 有名な東溝を尋ねました! 陳家溝太極拳学校を訪問
 
 

朱天才老師の道場を訪問

陳家溝の東口 陳家溝の夜景
 
 

三日目の研修

お昼に陳家溝の博物館を尋ねました 陳発科老師のお墓にで
 
 

陳王廷先祖のお寺

太極拳博物館だ 椿の上に、みんな凄いでしょう!
 
 

びっだりでしょう

記念ポーズ 夜、屋台で宴会だ!
 
 

四日目の研修

お昼に楊露禅先祖の「練拳場」を尋ねた 夜に陳炳老師と宴会
 
 

五日目最後の日

試験だよ 皆さん、無事に合格!おめでとう!
 
 

いよいよ陳家溝と離れる時

陳炳老師送りに来ました 高速道路行き道までも案内してくれた!
 
 

鄭州に着いた!綺麗なホテルだ!

雲台山に行くぞ!! ガラス橋も登った!下に見たら怖かった!
 
 

4時間半をかけた、やった山頂に着いた!

最後の晩餐! 無事に帰ってきました!
   
  大変楽しい旅でした!皆さん、お疲れ様でした!まだ来年も一緒に行きましょう(来年の4月初ごろ)!
まだ行ったことがない方も是非!
   
 
 
 
 

 「傅清泉老師、伝統楊式太極拳特別講習会」、開催致しました:

   
   傅清泉老師の講習会に参加して
 5月11日(土)、12日(日) 傅清泉先生による伝統様式太極拳の講習会が開かれましたが、私は残念ながら土曜日のみの参加でした。伝統楊式太極拳はまだ始めたばかりなので、参加を迷ったのですがお話を聞けて大正解でした。
 午前は楊式伝承の歴史、中国の姓名の成り立ち(意味)などは『楊禄禅』の正しい文字から興味深いお話をしていただきました。(時々、突然日本語を混ぜて下さるので、王先生は通訳に苦労されていたような・・・。)
 実技で特に印象深かったのは、弓歩における耳の位置、座腕(手がビリビリする)、両手を前に開いたときまっすぐ腕を平行に伸ばさない『11じゃないよ!』。提手上勢の正しい型については多くの受講生それぞれを訂正して下さいました。
 想像以上に陽気で、笑顔のかわいい(失礼しました。)温かなお人柄を感じることが出来て、短い時間でしたが有意義な講習会でした。
 お帰りの日にはベイシャトル乗り場までお見送りしましたが、その際の握手してくださった手の柔らかさと温かさが印象的です。
 次回またお目にかかれる時までに、もう少し楊式の勉強もしておかなくっちゃ。と思っています。
 今回このような講習の企画、準備をしてくださった王先生はじめ役員スタッフの方々に改めてお礼申し上げます。
 ありがとうございました。(文:姫野良子)

 

 傅老師伝統楊式太極拳講習会に参加して
 今迄全く楊式太極拳をした事がない中、楊式の印象としては「ゆったりとした動きで気持ち良さそう」と言う安易な考えで参加申し込みしました。
 講習会迄の2ヶ月間王先生の楊式教室に参加させて頂きましたが、今迄とは全く違う動きが多く戸惑いつつ講習会を迎えました。
 傅老師はずっとニコニコされて、アハアハとよく笑うお茶目な感じの方でした。(こんな風に言うと失礼かもしれませんが…)
サイン会も快く受けて下さって感謝です。
 2日間の講習会で「腰は45度上体の捻り具合によって変化させるという事」「座腕」を学び、これらだけでもこれからの私の太極拳に活かせていければ良いと思います。
 この様な貴重な楽しい講習会を企画して下さり、又色々とお世話になりました王先生並びに諸先生方に感謝致します。(文:赤野恵子)

 

 傅清泉先生 神戸での講習会(笑いあり楽しい) ありがとうございました。
 私は簡化24式太極拳套路しか知らなかった。その中王先生の教室に参加できるように、太極拳の種目の多さにびっくりでした。
楊式太極拳を知り、練習に参加しました。
 上半身、下半身の使い方、手、足の角度、ざわん、ざわんと聞きながら、「まず、自分で感じ」という、私なりに考えながら少しずつですが分かるようになったかなと思います。
 傅清泉先生の講習会での体の形、言葉を思い出しながらこれから楊式太極拳を深め練習したいと思います。
 王先生と出会い、傅清泉先生の講習会に参加できました。深く充実した二日でした。
 今私にとって、太極拳稽古が一番なっています。
 感謝、感謝です!(文:斎藤八重子)

 

 上海で太極拳を習っていた時、「傅清泉」という名前はよく耳にしていましたが、直接お目にかかったことはありませんでした。しかし、王正先生の協会が提供してくださった機会のおかげで、今回の講習会で幸運にも彼に直接会うことができ、とても嬉しく思います。
 この2日間の授業で多くを学びました。傅家三世代にわたる「太極拳への情熱」を感じただけでなく、傅先生は太極拳の大師として、最も基本的な動きからご丁寧に指導してくださいました。一つ一つの動きを非常に分かりやすく解説してくださり、細かい部分の動きにも注目して説明していただきました。「なるほど」と思ったのは、技術の質があらゆる小さな動きに表れることです。
 最も興味深かったのは、「試勁」という体験です。傅先生が数人の生徒に「提手上勢」をするよう求めた後、結果私たちは先生にそっと押されバランスが崩れた。先生による足、腰、肩、手、目線が調整後、不思議なこと先生が強く押されても私たちは動きませんでした。「理由は簡単です。正しい姿勢であれば、足の裏に力が入り、大きな力がかかっても動かない。」と傅先生はおっしゃいました。
 2日間、聞いて、見て、真似して、私の「自分自身の太極拳への理解」が深まりました。
 その上、伝统楊式太極拳の魅力も感じました。(文:奚 静琦)

   
 
  スタジオで初めて有名な先生の講習会 傅先生、時間通りで待機しています いよいよ開講式
 
  傅先生にお花を贈呈式 ご挨拶 楊家と傅家の関係の説明
 
  「康寧九勢」の講習 「比翼双飛」 「童子拝寿」
 
  「循環八勢」の講習 「提手上勢」 熱心の受講者たち
 
  要領、用法の説明 可愛いでしょう 傅先生の熱心の指導
 
  初日の講習会は無事に終了しました
 
  傅先生の歓迎会だ、スタッフの皆さん、お疲れ様です。 ゲストの皆さん 乾杯しましょう
 
 

歓迎会、とても楽しかった

 
  二日目の講習会 傅先生、丁寧に一人一人を指導 これで良い感じ
 
  常に用法を説明します 先生の細かい説明 大変集中している皆さん
 
  サイン会の長行列 楽しい抽選会 当たりました!おめでとう!
 
 

最後の表演会、日本チーム

傅先生の表演は凄いです 傅先生の弟子たちの表演
 
 

二日間の講習会は無事終了しました。参加者の皆さん、お疲れ様でした。

  とても楽しい講習会でした。傅先生に感謝いたします。
   
 
 

 5年ぶりの「革力樹明老師養生推手拳特別講習会」、開催致しました:

   
   靳樹明老師推手特別講習会2024に参加して

 正直のところ、推手がわからなくなっていました。
 緩める・捨己従人・勁を保つ・粘りついて離れない・聴勁・・・言葉ではなく自分自身の身体でわかりたい。相手と接する関係の中で実感したい。自由推手をやりだして、一つ一つを確かめながらやってみようとしますが、わかりません。緩めるといっても、単に緩めるのではなさそうです。掤は張るといっても、相手に張っていけばいいのでもなさそうです。
 実際やってみると相手の速くて強い力には太刀打ちできません。私にはできない! やり合い、倒し合いなどこの年になってやりたくない!と心で叫んでます。
 いや、そうではない、どんなに力のある相手であっても、こちらが弱くても対処できるのが「推手」ではないのか?拙力と勁力、どう違うのか? 王先生は柔らかくゆ~たりと相手してくださって、気が付くと持ち堪えられないのです。これが柔らかさの中の剛なのか?  それが「勁」? そしてどうも刻々と姿勢が変化するその瞬間の直前にバランスを保つようにしなければいけないのでは?バランスを保つというのが「中」を保つということなのか? 「中」を保ち緩めると自在になるような予感がします。
「勁」をわかりたい、「聴勁」を学びたい!  養生、健康のためになるには、どうすればいいのか?
 と 紋々としていた時に、靳樹明老師の推手特別講習会を迎えました。
 靳ご夫妻の来日された時のお写真をみて、それまでの苦しみがいっぺんに瓦解し、「よし!やろう! 
 この講習会なんでも学んでいこう!」と元気がでました。
 やさしい微笑みと全てをゆったりと包み込んでくださるような人間としてのあたたかさ。
 奥様も全く同じように優しさあたたかさ柔らかさです。ご夫婦の関係も最高のいい関係、推手の極意を極められたということなんだと思いました。
 実際にお見えになってお会いすると、感動で涙が出そうになりました。

 いよいよ、特別講習会の始まりです。
 まずは、王先生と推手教室の基本功です。これは靳先生の直伝の基本功だそうです。緊張しながらも、王先生のポイント指導が逐次入っていたので、より丁寧にできました。靳先生は、早速手合わせ、次々に回ってこられます。タッチされた瞬間、お腹のあたりに落ちて行きます。でもそれから動けません。今度は推していこうとすると跳ばされてしまいます。
 考える暇もありません。それから、他の人としておられるのを観察していきましたが、なぜそうなるのか私には見えません。
「気があがっているのはダメ、気は落とす。緊張したりあれこれ頭で考えたり、やっつけようとする気持ちがあると、気はあがる。心を落ち着けて穏やかに臨むことが大事です」と。
 そして先生は  「推手の站椿功 推椿  放鬆  推不動 推不倒 推不着」  と板書されました。
 王先生が通訳されて 推手の站椿功は推椿といい、ひたすら放鬆をしていく。
 修練の段階として①推されても動かない ②推されても倒れない ③推されても定着しない と。
 ・・・・定着って何? 足に居つかないってこと?
 後日、「居つく」について調べてみた。あれこれ頭で考えていると想定外のことが起こったときに対処できずに固まってしまうとか。私が丹田あたりに落ちていったけれど、そこから動けないということは、そういうことなのだろうか? でも何も考えないでいたら、いつまでたってもできないのでは?と疑問!

 そのほかいくつも大事な言葉を頂きました。以下私の理解。まちがっていたら教えてください。
 「返老還童」
 修練していくと赤ちゃんのようになるのがよい。赤ちゃんは何も考えず、触られたらぱっと動き、腹から大きな声で泣く。 老子「道徳経」にある。

 放鬆していくと、気は骨に落ち、骨髄に落ちる 背骨を1つずつ緩めて回していく。
 気は丹田から下に落ち、背中側に上がる。  気は循環する。
 重心は身体の中にあるとは限らない。中だけにこだわってしまってはダメ。重心は身体の外にもある。

 「練就丹田混元気 萬両黄金不給人」 
 丹田に気がいくように修練したら、万両の黄金をもってしても換えられるものではない。丹田は大事、
混元気をしっかり感じ使えるように修練しなさい。
 また道教の言葉に
 「其大無外 其小無内」
 大きい大きいと言っても想像を超える見えない大があり
 小さい小さいと言っても更に小さい小がある。
 人間の認識には限りがあり、人間の認識を超えるものはいっぱいある。
 丹田の運用の仕方で、丹田を小さくしていくと自然体となり、気のエネルギーの不思議な力が出る。
 丹田を小さくさせる力は逆に大きな力に出る。相手の身体を動かせる。

 「収放自如」 
 気を丹田に集めたら、あとは自由自在。気が回っていくのを感じれば、気を使えるようになる。
 その感覚を育てていくには、常に平常心を持ちながら站椿功をする。
 心を安静にし、落ち着いたら丹田が動くことが感じられる。

 「莫時揣磨」
 時間を選ばず常に磨き研究する。站椿功を習慣づける。常に考えること、丹田は?気は?
 ちなみに靳先生は朝3時から座禅をされているそうですが、決して無理にしない。しなければならないと思うとストレスになる。あくまで自然体で気持ちよくやること。自分の気持ちにあわせる。

 「性命双修」
 性は理論、命は載体 両方修練することが大事。丹田に気を通すことが大事。
 教本や理論に合わせるだけではしんどいだけ。自分の感覚で自然体で、体を動かし、
 その後なるほどと理論は確かめられる。理論と実践は車の両輪。

 2日間の特別講習会はあっという間に終わってしまいました。
 とにかく、聞いたことを必死にメモし、随時言われることをやろうとしますが、できません
 禅の公案のようにも思え、これからの修練の指針を頂いたのだと思いました。

 そして、神戸スタジオに掲げてある「萬法帰一」「師父領入門 脩行在箇人」が浮かびました。
 やり方や要訣などたくさんあるが、原理がわかれば自ずと整う。原理は一つ。その入り口までは師父は導くが、この先は自分で修練してつかむもの。つかむのは感覚の世界、内功と理解。
 「一」とは丹田の気ではないか。気が使えるようになれば、すべてが整い自然体で動くようになるのではないか。それには考えずにひたすら放鬆、心を安静にし常に平常心で自然体で気持ちよく、そして常に丹田、気を考え研究すること。何も考えず、心を安静に自然体で、ひたすら気、丹田を考え続ける。
 放鬆して「無」になる。それが赤子になるということではないか。
 しかし、いくら「考えない」といっても一足飛びには無理! 
 「考えない」とは、理論は学ぶが理論に合わせず、ひたすら自然体で気持ちよく整っていくことを味わうことではないか?  そして、丹田や気が今どうなっているかを考える。そしてほんの少し気づく、そんな日々。そしてそれって確か理論にあったような、教えて頂いたことは、このことかもしれないな、と思ったり。自分で見つけた喜び、これこそ修練の醍醐味!至福の喜びです。 「不学の学」ということでしょうか。 とはいえ、やっぱり考えている自分がいる。何も考えずに気持ちよく放鬆するのは至難の業!

 靳先生の立ちいふるまいを、自然体というのでしょうか?何もされていないように見えて、すべて為されている。その証拠に体に触れるだけで一瞬にして気が発動していく、これぞ無為自然の威力!
 朝3時から座禅をし、歩くときも、座っているときも、寝ているときも放鬆。それも無理はせず気持ちがのらないときはしない。自然に気持ちよくされておられるから、いかなる時も自然体でおられるのだと。

 2018年来日された時に「老子と太極拳」という本に靳先生に「修心養性」と言う言葉を書いて頂いておりました。改めて調べてみると「心を収め自然を養う」ということでした。
 私は「養生」健康になると狭く理解し、「愉極養生」(じっくりと極めることを愉しみ、もって養生となす)を座右の銘にしておりました。靳先生の言われていることは、もちろん健康になる養生も含む養性でした。これからは、「愉極養性」とします(笑)

 今回は神戸の友人の好意で泊めてもらい、食事会にも参加できました。奥様の歌声は心地よく、そばで靳先生も愉しんでおられご夫婦の溶け合った息の気持ちよさを感じました。講習会の間もずっとにこやかにおられる奥様、目があうとにこやかに笑ってくださいます。奥様も放鬆されているんですね。
 養性推手は相手をやっつける、倒すものではない。お互いの関係をよくする、仲良くなるものだと、
そして元気になる。ご夫婦を見て、そう思いました。

 今回、多くの示唆を頂きました。次回お会いできる日を楽しみに修練していきます。
 靳先生そして奥様、お元気で!  謝謝 再見!(文:香山よしの)

 

 「靳樹明老師 養生推手特別講習会」
 放鬆の質を高めよう!!

 講習会前日
 金曜推手クラスに、サプライズで靳老師が来られました!
 お人柄を感じる穏やかな雰囲気。
 にこやかな奥さまも優しそう。
 翌日からの講習会に期待膨らみます。

 講習会1日目
 靳老師に軽く触れただけなのに「気が散っている」……えぇ〰!私そうなのぉ〰ショック!!(T_T)
 私の推手パートナー上紺屋さんには「いい!」ってお褒めのお言葉。靳老師も嬉しそう♪
 それから上紺屋さん(「師匠」と呼ばせて頂いています(笑))から、色々とアドバイスをもらい、放鬆へ向かう方向が間違っていた事に気付きました。

 推不動=気沈
 推不倒=重心安定
 推不着=推しても何も無い

 靳老師
 「重心」が身体の外にあるとのこと!
 推す所が無い!! (@_@)!
 またまた放鬆の奥深さに驚きです!!

 講習会2日目
 十字桩
 王先生に声掛けされながら、ゆっくり引っ張って頂いて「あぁ〜こんな感じ〜」

 十字桩
 色々な方々に引っ張って頂きましたが、その方のお人柄、太極拳感が感じられて、本来の意味とは違う面白さあります。
 以前、田中先生からお借りしたDVDで、陳小星老師が「太極拳は、相手を思いやる気持ちが大事」と言われていた事を思い出しました。
 養生推手=「放鬆」の質を高め合う為には、その思いが大切。
 相手を思いやる気持ちがあるのか……
 引っ張ってもらうだけで分かります。

 講習会後、私の中で何かが変わりました。ただそれが正しい方向なのかは分かりません。
 「こんな感じ…?」「こんなん…?」
 アレコレ思う事を楽しんでいます。
 丹田もじっくり育てていきます。

 王先生、諸先生方、今回もたくさん気付きありました!ありがとうございました。

 

様々なアドバイスをくださった皆さま。これからも色々なアドバイスよろしくお願い致します!(文:市川佳子)

 

 養生推手は人を飛ばしたり優劣を競ったりするものではなく、大地に満ちた気を足裏から吸込み身体に巡らせることである との靳先生のお言葉を念頭に講習に臨む。
 1日目 推不動
 脚を前後に開き前から先生に一人ずつ推して頂く。
 靳先生の手は柔らかくて暖かく ぐーっと押して頂くととても心地良く、これが先生の持ってみえる気なんだ。きっと先生の身体の中はこの素晴らしい気で満ち満ちているに違いないと思う。 難しく考えずに私の中に少しでも沢山頂こうと一生懸命吸い込むと そう それで良い もっともっと深く落とせば返ってくるものがあると言われた。
 2日目 推不倒
 脚を並行に開き両手を真横に延ばして十字桩の形。
 前日の様に気を真ん中に集めようとしても横に引っ張られるとあっという間に倒れてしまう。気が育って無いからだと靳先生は言われた。
 はて?どうしたものか すると、田中先生から 腹式呼吸の要領でお腹を膨らませると良い とアドバイスを頂いた。成程そうする事で背中がストンと落ちた感覚が出来、再び先生に引っ張られた時に 不思議と引っ張られているのに先生の気を頂けている様な安心感が出来て倒れなくなった。

 中国の先生に直接ご指導頂くのは初めてで感動の連続でした。
 靳先生は常に穏やかな微笑みを浮かべ、皆が身体を沢山触っても嫌な顔一つされず またそれをニコニコと見守る奥様の素敵なこと!
 この様な機会を与えて頂いた王先生と協会の先生方に深く感謝致します。(文:上紺屋晴代)

   
 
  準備できました 革力樹明老師ご夫妻 いよいよ開講式
 
  傅先生にお花を贈呈式 ご挨拶 私から準備運動させていただきます
 
  始まったよ 老師は皆さんをチェック 指導が始まった
 
  「推木庄」の説明 試してみましょう 老師は一人一人のご指導へ
 
  指導員先生たちも 早速練習だ 不思議な力
 
  初日の講習会は無事に終了しました
 
  革力樹明老師たちの歓迎会だ ゲストの皆さん 早く乾杯しましょう
 
  準備できたよ。 めっちゃ美味しそう 最高!!
 
 

歓迎会、とても楽しかった

 
  二日目の講習会 朝一番、さっそく 触り放題や
 
  老師は強いです

丹田の説明

「十字木庄」の練習
 
  さっそく、練習 「十字木庄」の説明 皆さんの質問を解答する時間
 
 

もうちょっと頑張ろ!!

長行列のサイン会 楽しい抽選会、当たりました!
 
 

二日間の講習会は無事終了しました。参加者の皆さん、お疲れ様でした。

  とても楽しい講習会でした。革力樹明老師に感謝いたします!
   
 
 
 
【 訃 報 】
 
 中国陳式太極拳代表的な人物である敢桂香老師は6月9日夜にお亡くなりました。大変ショックで言葉が出ません。
 敢老師は私の大学時代の恩師であり、私の陳式太極拳の啓蒙先生です。普段優しくて、練習の時に大変厳しい先生でした。人徳が大変良くて、大学でも多くの同僚、大学生に愛されました。
 敢老師は田秀臣(陳発科老師の弟子)の弟子です。陳式太極拳の中で重鎮であり、特に女子陳式太極拳の中に中国ではナンバーワンの存在でした。私の陳式太極拳が大学時代で敢老師より教えていただきました。私の恩師です。今日(6月10日)中国から急に訃報が届いて、あまりの突然の悲報で大変残念な気持ちでいっぱいいっぱいです。
 謹んでお悔やみ申し上げますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
 尊敬する敢老師、一路走好!
 
 
上の写真をリンクすると拡大できます!
 
 
 
 神戸中国武術協会創立20周年記念発表会は無事に開催致しました:
   
   2024年7月7日、御影公会堂にて盛大に開催されました創立20周年記念発表会は、私たち会員にとって、生涯忘れられない一日となりました。数か月前から、表演内容の企画、音楽選曲、会場の手配など、様々な準備を進めてまいりましたが、会員の皆様のご協力のおかげで、無事に発表会を終えることができ、心から感謝しております。
 当日、会場は熱気に包まれ、お客様の温かい拍手と笑顔に励まされました。日頃の練習の成果を発揮できた喜びと、感動で胸がいっぱいです。これもひとえに、会員一人ひとりの努力と、王老師のご指導のおかげです。20年前、小さな一歩から始まった私たちの協会も、皆様の支えがあってここまで成長できたことを心から感謝いたします。
 次は創立25周年記念発表会です!5年後には、私たち全員がさらに成長し、素晴らしい発表会にできるよう、日々の練習を大切にして頑張っていきましょう。(文:田中 由美)

 この度は神戸中国武術協会創立20周年おめでとうございます。創立10周年記念発表を一観客として感動しながら観ていた私が、10年後にKCWAの仲間として舞台に立たせていただいているとは…とても感慨深いです。
 KCWAの発表会は観るのも楽しいですが、参加するとこれまた倍の倍楽しめますよ♪いろいろな種目に自由に参加できる感じがとてもいいなぁと思いました。
 また、今回は全日本出場者として演武の機会も与えていただきありがとうございました。大会直前ということもあり、いい緊張感を体験でき、王先生の気迫のある素晴らしい演武はもちろん、他の選手の方々の演武を生で見せていただくことがとてもいい刺激となりました。
 そして、憧れの杏花の集体にも挑戦させていただき、もったいない限りでしたが、合わせることの難しさと楽しさもたっぷり味わいました。
 陳式はまだまだ学びが浅いので基礎基本から丁寧にレベルアップできるようこれからも精進していきたいと思います。王先生はじめ諸先輩方、今後ともご指導&アドバイスの程どうぞよろしくお願い致します。(文:小畠 睦)

 神戸中国武術協会創立20周年記念発表会
 <発表当日>
 7月7日(日)発表会当日、御影公会堂のホールに入ると、この日のために役員の皆さんが用意してくださった、横断幕やお花で華やかに飾られた舞台、そして舞台を囲むように設置された1階、2階の観覧席が目に飛び込みました。こんなに大きな会場で発表をするのは初めてで、緊張が走りました。開場時間前から駆け付けてくださった方々で、受付もあわただしくなり、開場すると1階席は、追加席を設けても満席に、そして2階の観覧席にも多くの方が駆け付けてくださいました。
 <開会あいさつにて>
 中川先生のMCで王老師のご挨拶が始まりました。2004年創立当時、数人から始まり、太極拳や武術を通して徐々に人が集い、こんなにたくさんの方が来られて本当に感謝しています、というお話を伺いました。2004年創立当初から20年以上、または2024年入会して数か月など、携わった年数は違えども、王老師や先生方のお人柄、教室の温かな雰囲気、太極拳や武術のおもしろさに惹かれて、みなさんここにいらっしゃると思うと、20年間KCWAを創り支えてくださったみなさんに感謝したい思いでいっぱいになりました。
 <各教室の発表会>
 発表会のプログラムは、東丘太極拳、陳式太極拳、総合太極拳、伝統楊式発表会、推手、32式、42式、カンフー扇、伝統拳術、そして王老師や全国大会出場表演と1日でみられるというとてもお得で多彩な内容でした。今年は音響操作で舞台袖からこっそりと拝見しました。カラフルで様々な衣装に身を包み、伝統的な中華風音楽や映画音楽など様々なBGMとともに、華やかでゆったりとした套路から、刺すように力強い套路まで、各種堂々とした演武が繰り広げられました。私も八極拳教室の発表で演じる側を経験させていただきました。初参加の方も一緒になり緊張しながら3種類発表したのですが、各回ともに温かい拍手をいただきありがとうございました!
 王老師や先生方の気迫ある表演や一体感のある集団演武、息のあった推手など、2階席から乗り出すようにご覧になられる方もあるほど。観覧者のみなさんもとても楽しまれているようでした。
 中でも印象的だったのは、開場全員で行う24式太極拳です。文字通り、舞台、1階、2階で表演者も参加者も、動ける人はもれなく一緒に行うプログラムです。套路を知らない方も、モノマネしながらやってみると「楽しい!習ってみたい!」とのこと。今回の発表会で新しい套路をご覧になり同じように、好奇心がくすぐられた方も少なくないのではと思います。年齢やコンディション問わず「やってみたい!」から普段着ではじめられる太極拳の魅力を感じるプログラムでした。

 王老師、役員のみなさん、ご準備や運営、片付けまで本当にお疲れさまでした。末筆ではございますが、これからも太極拳や武術に興味を持つ人が集い、さらに発展されますよう心よりお祈り申し上げます。(文:飯田 陽子)

 神戸中国武術協会創立20周年おめでとうございます。御影公会堂のレトロな佇まいと相まって、改めて20年の歴史の重みを感じました。今回は会場の確保などが大変であったとお聞きし、王老師やスタッフの皆様に感謝いたします。
 さて、当日は息苦しいほどの気温のなか、会場からあふれそうなくらいの人が集まりました、王老師による準備運動や24式太極拳は身動きも取れない程の盛況で、会場は熱気に満ちあふれました。これは、皆様の武術に対する情熱と王老師の人気の高さによるものと思います。
 そして、皆様の前で表演するという貴重な機会を与えてい
 ただき感謝いたします。緊張しすぎてほとんど記憶がありませんが…
 最後に25周年、30周年に向けて、更なる発展をお祈りいたします。ありがとうございました。(文:岡元 敏明)

 神戸中国武術協会発足20周年おめでとうございます。
 去る7月7日に御影公会堂で開催された20周年記念発表会には、太極拳を愛する多くの仲間が集い、楽しい一日を過ごすことができました。
 歴史ある御影公会堂は今回初めての会場です。会場に入るとステージには20周年を祝う垂れ幕がド~ンとあって始まる前からわくわくドキドキ。
 体操のあとは全員でお揃いの記念Tシャツを着て24式太極拳(壮観!!!)。
 太極拳を始めたばかりのチーム、大ベテランの伝統太極拳、剣、めっちゃかっこいい孟村開門八極拳などなど、盛りだくさんでした。
 やっぱり、全日本に出場される方々の表演はため息が出るほど素晴らしかったです。
KCWAの発表会はそれぞれの教室で日頃練習している成果の発表ですが、それ以外の人でもどんな種目にも出場できて自由な雰囲気がいいですね。
 私は当たりませんでしたが(残念)、陳家溝からのお土産抽選会も大好評でしたね!
 今回は御影という場所柄、協会のレッスンには参加したことのない地元仲間も初めて見に来てくれ、「やっぱり王先生かっこいいねぇ」と言って、さらに種目の多さ、みんなが楽しんで演武していることに驚いていました。
 今後益々年齢を重ね、「足痛い」「肩痛い」とか「身体が動かん」とか言いながらも皆さんと一緒に太極拳を続けていきたいと思いますので、何卒よろしく願いいたします。
 最後になりましたが25周年、30周年と神戸中国武術協会のさらなる発展をお祈り申し上げます。 (文:姫野 良子)

   
 
  プログラム
 
  20周年記念Tシャツ
 
お祝いお花 横断幕 お祝いお花
 
  協会の旗
 
  研究会の旗➀ 研究会の旗②
 
  ご挨拶の王 参加者の皆さん
 
  準備体操 朝練の気分
 
  2階の皆さんも 姿勢を正しましょう
 
  しっかり身体をほぐしておきましょう いよいよ第一番目の24式の準備
 
  しっかりバランスを 綺麗なバランスを取ってます
 
  熱心な皆さん 頑張るぞう!
 
  大変、楽しかったです!!
 
  自撮りもありますよ!イェ~~!
 
  夜の打ち上げパーティーですよ 発表会でお疲れ様でした
 
  20周年記念ケーキも、皆さんに感謝いたします!
 
  パーティーの参加者の皆さん パーティーの参加者の皆さん
 
  パーティーの参加者の皆さん パーティーの参加者の皆さん
 
  パーティーの参加者の皆さん パーティーの参加者の皆さん
   
  皆さん、20周年記念発表会で大変お疲れ様でした!打ち上げパーティーも大変楽しかったのです!
これからも頑張りますので、応援の方は引き続きよろしくお願い申し上げます!ありがとうございました!
   
 
 
 
 
 「大阪府武術太極拳フェスティバル2024交流発表会」に参加しました:
   
    酷暑が尾をひく
 9月29日
 武術太極拳フェスティバル交流発表会2024
 今年は初めて東大阪市文化創造館での開催
 新しい場所に少し緊張気味に入館すると、既に我がチームの席が確保されており、役員の方々のご配慮に頭が下がる思いでした。
 私は、住道陳式太極拳チームに参加させて頂きました。
 背中を押されて、幾度か発表会には参加させて頂いてますが、日頃の王先生の容赦ないご指導の成果が発揮できるのかと、初心者のごとき面持ちでした。
 時間が迫り、初めての場所で、順番進行と些か不安はありましたが、リハーサル、舞台と進み、舞台袖での皆さんとの一体感で熱きものが流れ、いざ本番へ!
 あっという間の数分間、充実感とまだまだの課題…
 「一生修行」と言われた先生の言葉がよぎります。
 齢(よわい)を重ね、心身の変化と上手く付き合いながらも、末永く続けて行ければと願いつつ、KCWAの益々のご発展を心より期待しております!(文:中川久美子) 

 9月28,29日 東大阪市文化創造館で「大阪武術太極拳フェスティバル」が開催されました。今年は会場が新しい所に変わり、少々不安ではありましたがとっても素敵な会場にテンション爆上がり(笑)
それぞれ参加チームは、衣装やBGM 、舞台構成を工夫され見応えのある発表会でした。
私はカンフー扇、陳式扇26勢、杏花の3つに出場しました。
カンフー扇はピンクの服に身を包み皆さんの意気込みが凄く、昨年よりもパワーアップして表演できました。今年参加出来なかった新しいメンバーも来年は一緒にでましょうね。
陳式扇26勢はフェスティバル初披露です。別室を借りて頂いてしっかりリハーサル出来たので扇を落とす事もなく発表出来ました。後日「とっても勢いがあって素晴らしい表演でした~」と、お褒めの言葉をたくさんの方からいただきました。
トリを務めた杏花も 会場から割れんばかりの拍手をいただいてうれしかったです。
今年は協会創立20周年。中国から老師がお越しになり、太極拳の奥深さを認識しました今日このごろです。また、幅広い年齢の方々と一緒に楽しく練習できてとても幸せです。さあ皆さん、これからも鍛錬してさらなるパワーアップを目指しましょう!!
王老師 ありがとうごさいました。これからもよろしくお願いします。(文:中川美和)

 

 大阪武術太極拳フェスティバルを終えて

 今年の大阪フェスは新大阪メルパルクから場所を変えて、5年前に建てられた、まだ新しい東大阪の文化創造館になりました。東大阪は私の住んでる街であり、創造館の場所は、ん年前私が(オギャー)と生まれた病院があった所(笑)
近所って事もあり、久しぶりに会う知り合いがたくさん観に来てくれました。
それはさておき、毎年いつも3種目ほど出場するので、練習や着替えでバタバタし、友人達、他のチームをゆっくり座って観ることができません(泣
今年もプログラムを見ると午前から最後の表演まで満遍なく入ってました。
練習不足は緊張にもつながるので、部屋を借りて、みんなで曲をかけて練習!
勝手知ったる舞台なので、あんまり緊張しないかと思いきや、バーっと目の前に広がる客席、眩しい照明、思ってたより(?!)入ってる人達(あれ?ちょっと緊張してるかも?)
新しい表演服で、気持ち新たになんとかみんなと表演できました。
途中大遅刻の王老師もなんとか間に合い無事到着、奈良まで行ってたとか!
日曜日はたくさんのチームが出場していたので、いろいろな種類の表演服を参考に眺めたり、会場もロビーも多くの人で賑わってました。
今回久しぶりに扇での出場で、王老師が編集した陳式扇26勢、扇の開く勢いがあるので、緊張した手で滑って落とさないかヒヤヒヤしましたが、なんとかクリア!
最後の杏花は、8人での舞台初披露!
普段は半分ほどに減っていた観客もほとんど残って、私達の演武を観ていただきました。終わった後の割れんばかりの拍手!珍しくちょっと失敗してしまったのが悔やまれますが、これも次回の糧にしようと。
その後すぐに、大会入賞者の24式を表演して、今年の大阪フェスを終えました。
今回も余韻に浸る事なく、時間に追われ慌ただしく終わってしまいましたが、フェスの写真を見ながら、その時の楽しかったみんなとの時間を思い出しています。
来年もここ、創造館で行われるそうです。それまでまたみんなで一緒に舞台に立てるように練習頑張りましょう!(文:武内千寿)


今年の交流会フェスティバルは、東大阪市文化創造館にて開催されました。

 2019年9月に開館された新しくて明るい外観、会場となる大ホールは更に美しい素敵な空間でした。

 私たちKCWA住道太極拳クラブは、9月29日(日)に、5チーム出場し、私は伝統楊式と陳式老架26勢に参加しました。

 今回の衣装は、KCWA20周年記念Tシャツと白パンツ…背面がかなりインパクトのある仕上りで会場のスタッフの方もリハーサルの召集時に探しやすかった様子でした…多分(しらんけど)

個人的には、普段の練習の雰囲気で、リラックスして表演出来た気がします。

また、神戸教室の皆さんには、フェスティバル前に2回程しか練習に参加出来ず申し訳ありませんでした。
当日は遠方にもかかわらず沢山の方々に協力して頂き、楽しい時間を本当にありがとうございました。

これからも、交流会フェスティバルの趣旨でもある健康づくりと世代を超えたふれあい、そして誰もが参加でき日頃の成果を披露して自らが楽しめるよう、日々切磋琢磨したいと思います。(文:武隈美栄子)

   
 
  カンフー扇チーム かっこよかったですよ!
 
  陳式太極拳26勢老架チーム 気迫がありました!
 
  伝統楊式太極拳チーム 大阪フェスで初舞台
 
  陳式扇26勢チーム 初舞台で何とかミスなしで終わりました!
 
  杏花チームの美女たち カッコイイ!
 
  打ち上げだ! 乾杯!
 
  皆さん、大阪フェスで大変お疲れ様でした!とっても楽しっかったです!来年も頑張りましょう!
   
 
   
 
 
 

 「宗維潔老師による伝統呉式太極拳特別講習会」、開催致しました:

   
   呉式太極拳特別講習会に参加して
10月12日、13日の2日間、宗維潔老師による呉式太極拳の講習会に参加しました。
呉式太極拳については、興味はずっとありましたがなかなか学ぶ機会がなく、規定の套路も知らない「超・初心者」です。講習についていけるかビビりながらの参加でしたが、手型や弓歩の形、「斜中正」などの基本から、用法を交えながらの套路説明まで、初心者にも「見える」よう、宗維潔老師は本当に丁寧にご指導くださいました。
柔らかく力強い老師の動きを直にみて一緒に動く、とても贅沢な時間。きつくて、しんどくて、楽しくて、濃くて、幸せな2日間でした!奥がめちゃくちゃ深い伝統呉式太極拳の、少しだけ開いた扉の隙間から、中をちょっと覗いただけにすぎないのですが、伝統呉式「沼」にはまりそうな予感……。
2日間、長時間にもかかわらず丁寧なご指導をしてくださった宗維潔老師、陸瑶老師に心より感謝申し上げます。そして、このような素晴らしい「呉式太極拳との出会い」の機会を与えてくださった王正老師、本当にありがとうございました。またお世話をしてくださった役員スタッフのみなさまにも感謝申し上げます。(文:大野一恵)

 宋維潔老師による呉式太極拳特別講習会に参加して
10月12日(土)13日(日) KCWAスタジオにて
太極拳5大流派の1つの呉式太極拳については馴染みがなく、名前は知っているけど、初めてで、わかるかなぁと思いながら参加しました
当日、宋老師と陸瑶先生が入場され、有名な先生2人に指導していただけることに気付き、「何てラッキーな講習会」とワクワクしました
宋老師は30年以上、関東方面で呉式太極拳の指導普及に携わってこられ、今回初めて神戸で講習会をしてくださるということで、喉の調子が良くないのにもかかわらず、精力的に解説してくださいました
初日午前中、早速、呉式の手形・歩形・身法など独特の特徴を教えてくださいました。
手形は、指先まで伸ばすけれどピンとしないで頭に手を乗せた時のような緩みを持たせる歩形は、足を平行に保つ 川と云う字のように (川の真ん中が自分の体幹で、左右の足が平行)
身法は斜中正を求めて、動く時は上半身を立てて立身中正…
もっとたくさん教えていただいたと思いますが、覚えているのは、このくらいです(泣)
午後から、起勢から少しずつ動きの講義です
起勢は伝統楊式に似ているけど、腰を落とし両手を下ろして股関節の横で押さえる。
攬雀尾は上半身を回すけど、骨盤は動かさない
単鞭は拘手は親指・人差し指・中指でつまむように、小指薬指は自然に巻き込む
腰は落としすぎない。体重を太ももに載せる
堤手上勢、白鶴亮翅と進み、
なかでも、楼膝拗歩は呉式の特徴を顕著に現していると思います
前に推す手は、耳の横から虎口を開き、親指が鼻前で上向く様に肘を下向きに伸ばす
後ろ足を踏みしめ踵を蹴りながら、上半身がまっすぐ斜めになるように、前足の股関節を緩めて骨盤が水平になるよう注意して、鼻先が膝上に達するように斜形中正を求める斜めのまっすぐ、を理解するのに苦労します
「太ももがしんどいです」と陸先生に訴えたら、笑顔で「それで正しいよ、将来の為にしっかりと頑張りましょう」って言われて、我慢しました(泣)
次の動作に行く前は必ず立身中正に戻って、軸を立ててからゆっくりと動く
この事が、呉式の自然な柔らかさ、落ち着き、連続性を産み出すのだと思いながら、私は限界でした。
日曜日講習は、土曜日に引き続き、套路が続きました。
45式あるなかから、入門用に編さんされた33式ですが、午前午後でなんとか15番目にたどり着き、終了しました。
いよいよ宋老師の特別表演です
老師の動作の円滑さ自然な連続性、落ち着いた動きなのに軽さ機敏さを感じさせ、一動全動って、こういうことかと感動しました
宋老師の柔らかく静かな動きのなかで、勁が繋がって行く様子に、何か不思議なものを見るようでうっとり呆然状態でした
呉式って、凄い
深いレベルの養生健康法です 深すぎて
ついていけるか不安だらけですが、来年まで練習します
このような貴重な経験を得られ、王老師に感謝申し上げます。
出会うこともなかったであろう素晴らしい老師たちの、又、たとえ観る機会があったとしても王老師の適切な日本語訳がなければ、その真髄を理解することは不可能でした。神戸中国武術協会のメンバーで幸せでした!(文:永井眞理子)

 呉式太極拳と出会ってしまいました♡
「呉式太極拳」
動画や大会で観た事はありましたが「身体を前傾する太極拳なんだ」ぐらいの認識で、正直あまり関心がありませんでした。
宗維潔老師も存じ上げなくて…申し訳ありません。
足幅は肩幅。
弓歩の時、両足先を真っ直ぐ前に向けて平行。
前足先と鼻先を揃える様に前傾するのに、虚領頂勁、目線前。
足‐腰‐背中‐頭が斜め一直線。
バランスをとるのも難しい(汗)
後ろ脚のふくらはぎ、アキレス腱がピーン!
手型=手を前に出す時は、虎口を上向き(肘下向き)
しっかり前に出すけれど、左右の肩は傾かない。
不慣れな姿勢で力入って「ゆるむ」どころではありません(汗)
慣れてくると「ゆるむ」事ができるのか……?
とにかく今は「必死のパッチ(汗)」
「こんなに難しい事を表演されていたんだ!」
これから呉式太極拳の表演を観る目が変わります。
宗老師の分かりやすい解説、丁寧なご指導で、「こんな感じかな…?」
自分では頑張ってバランスとっているつもりなのに、陸先生に直して頂きました。…うーん…難しい…
自分の身体を後方から見る事が出来ないので、周りの方との協力が必要なのかもしれません。
宗老師、陸先生も一人一人に熱心にご指導下さいました。
講習会最後の宗老師の静かで力強く流れる様な表演は、胸に熱いものが込み上げてきて、鼻の奥がツンツンしました。
永遠に見続けたいと思う感動の表演でした。
個人的な事ですが、
講習会後ホテルまでお送りする道中、陸先生とお話する事ができました。(2017年日中国交正常化45周年記念公演『以武会友』で、陸先生、傅清泉老師、王先生の表演を初めて目前で拝見でき感激した事等)
あの陸先生とお話できるなんて!
抽選会で宗老師のサイン入写真が当たり、もう嬉しくて思いっきりはしゃいでしまいました。
大人気なかったと反省。
でも拳友から「呉式太極拳とご縁があったのね!」と言われました。
このご縁を大切にします。
またひとつ未知の扉を開けて下さった王先生、諸先生方に感謝申し上げます。
来年、またご指導頂けるとの事!
1年後には、少しでも成長した姿をお見せできればと思っています。(文:市川佳子)

 私は数年呉式をやっておりましたが、宗維潔先生に習うのは初めてでした。
それまで、インターネットでしか観たことがなかった宗先生に、直接お会いしてご指導頂きました。
優しい物腰と言葉、そして、しなやかで力強い動きにうっとり。
私の背骨の一部分を、「ちょんっ」と触って姿勢や動きを訂正してくださるのですが、その、「ちょんっ」で、すべてが整うような腑に落ちるような、不思議な感覚でした。
細かいところまで丁寧に解説してくださり、
また、他の拳式との違いや太極拳の歴史などの興味深いお話も、スケールの大きさを感じました。
宗先生の他、陸瑶先生と王正先生、3人の有名な先生方と同じ会場で呉式太極拳を習うという贅沢な2日間でした。
他団体からの参加にもかかわらず、王先生やスタッフの方々に温かく迎えて頂き、
また、楽しいイベントもあって、とても充実した講習会でした。
ぜひ、また参加させて頂きたいです。ありがとうございました。(文:平井聖代)

 「呉式太極拳講習会に参加して」
呉式太極拳を習った事も見たり聞いたりした事もない状態で、どのような動きをするのかという好奇心だけ芽生え、受講を迷っていました。
王先生から「全く初心者でも大丈夫。その旨、宗老師にも快諾してもらっています」という趣旨のお話があり、参加させて頂く事にしました。
参加してみると、北は岩手、南は九州から宗老師に教わりたいという方達が来られていて、改めて宗老師は凄い方なんだと思いました。
宗老師の中国語の説明を王先生が通訳されていたので、てっきり日本語は話されないものと思っていましたが、動作練習の時に一人一人見て下さり、(私はいつも目線が下がる癖があるのですが、その時も下がっていて)宗老師が「私を見て」と囁やかれたのです。
私にはそう聞こえ、温厚そうな感じが伝わってきました。
気が付けば、受講生に対しては全て日本語でご指導されていました。
サイン会の時も、一人一人に言葉を選んで書いて下さり感激でした。
一緒に来て下さった陸先生も日本語で細かく動作指導をして下さいました。
途中「肉、肉、肉を動かす」を何回もおっしゃっていましたが、楽しい優しい雰囲気の方でした。
呉式太極拳を体験して難しかったのが足の置き方で「平行」にする事です。
足首、膝、骨盤、肩が正面に向くように、そして前脚太ももに重心を掛け前傾姿勢をとること。
その後、上体を起こしていく過程でおしりを巻き込みながら後ろ脚を前へ出していく。脚力が必要です。
2日間の講習を終えて私の太ももはパンパンになりました。
でも、宗老師、陸先生のお人柄もあって楽しい講習会だったなぁと思っています。

このような機会を作って下さった王先生、諸先生方に感謝致します。(文 : 赤野恵子)
   
 
  宗先生と30年ぶりだ 陸先生もご参加 いよいよ開講式
 
  早速、伝統呉式の基本からのご紹介 基本功の練習 要領の説明
 
  注意点の説明 二人の通訳 午前中の部終了
 
  午後の部 基本練習 さらに細かく説明へ
 
  老師は一人一人のご指導へ サイン会 スタッフの皆さん、お疲れ様です。
 
  初日の講習会は無事に終了しました
 
  歓迎会だ ゲストの皆さん 乾杯しましょう
 
 

歓迎会、とても楽しかった

 
  二日目の講習会 朝一番、さっそく 用法の説明
 
  「33式」です

基本動作の説明

細かな指導
 
  見本の説明 宗先生の真剣な説明 陸先生も助けてくれました
 
 

楽しい抽選会、当たりました!

おめでとうございます! 宗先生、ありがとうございます!
 
  宗先生の特別演武、やっぱりカッコイイですね!
 
 

二日間の講習会は無事終了しました。参加者の皆さん、お疲れ様でした。

  とても楽しい講習会でした。宗維潔老師に感謝いたします!
   
 
   
 
 
 
 「第35回兵庫県武術太極拳フェスティバル」に参加しました:
   
    第35回兵庫県武術太極拳フェスティバル(フェス)が10月27日(日)神戸市の西代にある常磐アリーナ(兵庫県立文化体育館)で行われました。
 エントリーしたのは県内の98チーム1191名、99組が出演して、大盛況でした。
 我が神戸中国武術協会(KCWA)も9演目で出演いたしました。
 私は最初の(KCWA24式太極拳)に出演しました。20周年記念のTシャツに全員ハロウィンの仮装をしました。私は白い帽子が当り、禿が隠れて内心ウハウハ。このような服装で出演したのはKCWAだけで、ともすれば形式に陥りやすい太極拳に新風を吹き込んだのではないでしょうか。
 他の演目では出演者の皆さん熱演されていましたが、特に目に付いたのが(KCWA杏花)でした。ダンスショーのような華やかさ、鮮やかさに驚かされました。観客の皆さんの大きな拍手が素晴らしさを証明していたと思います。
 KCWAの演目は他のチームに無いものが多いようでした。これは王老師のほか指導してくださる先生方が常に新しいもの、より良いものを求めて努力しておられる賜と思います。
 最後の(打ち上げ会)も久しぶりの方々も来られており、楽しい一時を過ごすことが出来ました。
 今回のフェスでお世話になった王老師、指導して頂いた先生方に厚くある御礼申し上げます。(文:山下昭治)

 

 「第35回 兵庫県武術太極拳フェスティバル」を終えて
 2024年10月27日(日)に、「第35回 兵庫県武術太極拳フェスティバル」に「簡化24式太極拳」と「カンフー扇2路」で参加させていただきました。
 兵庫フェスには去年に続いて2回目の参加です。「簡化24式太極拳」は武内先生のリードと飛び入りの王先生の存在が心強く、また大勢の諸先輩に囲まれていたことで、安心して表演を終えることができました。
 つづいては「カンフー扇2路」です。カンフー扇と他の太極拳との大きな違いは、音楽にあわせて表演をしなければならないところです。しかも5段はスピードも速く、音楽についていくので精一杯です。それを表演者全員であわせるところが難しくもあり、また醍醐味でもあります。
 今回の立ち位置は下手最前列の一番端でしたので、音楽をよく聞き、それにあわせて表演することを心がけました。
 後日、VTRでチェックすると、よく音楽を聞いて動いたはずなのに、なぜか少し早い。あらためてカンフー扇の難しさを痛感するとともに、今後のよい課題となりました。
 キャリアの浅い者にとっては、人前で表演できるフェスティバルは貴重な経験です。そのような場所にお誘いいただいたことと、いつもはやさしく、時折、怖く感じるほどの真剣な指導してくださる中川先生に、心から感謝いたします。(文:曾根壽久)


 「兵庫県武術太極拳フェスティバル」に参加しました
 KCWAで太極拳を始めて、今年で三年目。フェスティバルは昨年と今年、二回参加させていただきました。
 私が出るのは24式とカンフー扇。昨年は、とにかく套路を間違えずにすること、カンフー扇も絶対合わせるべきところは守ること、そんな思いで一生懸命でした。
 今年は24式を先に出ました。ハロウィンの仮装をしながらの表演。楽しく見てもらいたいのに、最初の出演で緊張があるのかグラグラ。しっかり立てません。
 そういえば、昨年はすごく床が滑ったなあ。おまけに自分自身もまだ安定感もないから、しっかり立つのも難しかった。
 そんな思い出もよみがえり、なんとかしなくちゃと思うほど、余計に力んでしまってぐらぐらグラグラ。
 今年は少しでもそこをクリアできればと、お稽古頑張ったつもりなのに、全然できてないじゃないですか。
 (はあ……)と、心の中でため息も出るし、ぼんやりするしで情けなくなりました。
 その時、王先生の「ここは二回〜!!」と言う声。そうそう倒巻肱は四回するところを二回。他にも少しずつ変わっているところがあります。ぼんやりしてたら間違える。套路に集中しなくちゃ。
 集中集中。今は24式の呼吸に『全集中!!!』
 グラグラしながらも何とか無事に24式を終えて、休む暇なく次のカンフー扇のリハーサル、それから本番へ。
 その時、思いました。今度は何も考えないことにしよう。どうしようなんて思うから不安になる。不安になると失敗もする。だから考えないことに『全集中』!
 •••でも、何も考えなかったら套路を忘れる?
 •••今年は床もあまり滑らないけど、それでも滑ってころんだらどうする?
 いやいや套路は覚えてます。だってお稽古してきたから。
 ころんでもきっと、立って続けてる。だって身体が覚えてるから。
 そもそも考えないといってるのに、これって考えてるじやないですか。
 あ〜もういいです。何しか思い切りやります !!! 大丈夫。自分を信じて頑張るぞ。そう心に決めました。
 早い動きの五段が終わり、中川先生の「はい!」と言う掛け声で、全員で扇を開くのが決まった時、会場から拍手が聞こえました。すごくうれしかったです!
 まだ六段も残ってて、油断してはいけないけれど、ちょっとテンションあがりました☆
 ありがとうございました !
 もちろん、不安定なところもたくさんあったけれど、昨年よりは動けた気がします。
 先輩方と一緒に、ひとつの作品を仕上げていくようなカンフー扇、私は好きです。
 音楽に合わせなければいけないという、容赦ないところも好きです。
 そして何より、私は舞台が大好きです!
 来年は、今年より少しでも進化できるよう、これからまたお稽古頑張ります。
 そういえば以前、古武道をされてる方から聞いたことがあります。「強い人は(技が)美しい」「美しい人は強いのです」と。
 私もそう思います。何事にも動ぜず、静かで、そして美しく。それを目指して•••。って、そんなのできるようになるのは、いつのことかわからないけれど、日々反復・お稽古、それしかないです。
だから先生、これからも、ご指導よろしくお願いします !!!
 ありがとうございました。
 お疲れ様でした。(文:中谷友香)

 今年の県フェスティバルは老架26勢、推手、扇と表演種目の違うものに参加させていただきましたが、特にカンフー扇はテンポが速く大変でした。又、日頃は人の表演を観ることが少ない為、他の団体の方々の表演を観て、いい、悪いは別にして、とても参考になりました。次回はもっとスムーズに動けるように頑張りたいです。(文:橘田栄子)

   
 
  24式チーム 超楽しい!
 
  カンフー扇2路チーム 気迫がありますね!
 
  32式剣チーム 可愛い妖精たち
 
  杏花チーム 凄くかっこよかった!
 
  推手チーム よく頑張りました!
 
  伝統陳式老架26勢チーム 皆さん、上手になったかな
 
  開門八極拳チーム カッコイイ!
 
  伝統楊式チーム まだ頑張りましょう!
 
  陳式扇26勢チーム 皆さん、カッコイイ!
 
  皆さん、兵庫県フェスで大変お疲れ様でした!とっても楽しっかったです!来年も頑張りましょう!
   
 
   
 
 
 「第9回みんなでゆ~楽太極拳」に参加しました:
   
    私自身、みんなでゆ~楽太極拳は障がいを持っている方や足腰に衰えをかかえている方などに、発表の機会をもってもらうことで、元気になり生活が意欲的になる一助になればという思いで取り組んでいます。
 実際、チームTABIDATIでは、とてもいい顔で参加されていて会場からも手拍子が沸き起こり、温かいぬくもりを感じました。
 また今年、傅清泉老師が神戸の協会にこられて、康寧九勢を知りました。その後、王先生からも講習会で教えて頂き、和の輪のみんなで練習をしていきました。とてもなじみやすく、みんな虜になりました。でも表演後、なんと「套路一つ抜かしてたよ」と和の輪の仲間からお叱りを受けてしまいました。そのことを王先生にお話しすると、「それも指導のうちや!」と言われました。なんとあたたかいお言葉! 私が間違えていようと、わかった上で何事もなかったように合わせてくれた仲間、これを指導の成果というのでしょうか。なんとも頼りない指導でありました。(汗)

 多くのチーム表演のほか、王先生や劉先生の本場中国の太極拳をはじめて見たこと、また指導を受けたことは、参加した仲間にとって大きな喜びになっています。
 太極拳がどんなものなのか、実際に見て経験できてほんとによかったと思います。
 王先生の陳式扇26勢では目が点になってた男性から「いやあ~いいもの見せてもらいました!」と感想。「陳式は太極拳の源流で、全ての太極拳の基本になってる。太極拳するんやったら神戸に習いにおいで!」と勧誘。ちょっと鼻高でした。
 それから、とりわけ杏花様の表演は見事でした。やっぱりいい!気が自由自在に流れていく心地よさを感じました。「いやあ!いいもの見せてもらいました!」と私も感謝。

 みんなでゆ~楽太極拳が経験者だけでなく、初心者も若い人も高齢の人も、障がいのある人もいろんな人が参加して楽しめるのは、王正先生や劉一丁先生のゲスト演武や太極拳の基本を体験できることが大きな魅力やからと思います。

 今年から運営をみんなで分担していく方式になり、おやっと思われたかもしれませんが、

 みんなで力をあわせてやっていきますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。(文:香山よしの)
   
 
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  発表会その2、写真をリンクすると拡大できます。
 
  発表会その3、写真をリンクすると拡大できます。
  皆さん、発表会で大変お疲れ様でした!とっても楽しっかったです!来年も頑張りましょう!
   
 
   
 
 
 
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